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詩織の【レオタード・スクランブル】
彼は、私に快感と羞恥と苦痛を与え続けた。
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恋人にしていたら、やりたかったこと。
考えようによっては、恋人をモノとして扱い、性欲を満たすための手段としていることだけど。
男と女、快感において平等じゃないから、しかたない。

さあ、私は祥子先輩になって、羞恥に耐えましょう。


まずは、ポニーテールを指定された。束ねるゴムの色は、日によって違ったという。
「パンツと同じ色よ」と祥子先輩は笑いながら言ったことがあるというが……とにかく、今日は黒で束ねた。

立ったままで、まず、キスを受けた。つまり、ファーストキスみたいなもの。

それから、そっとそっと乳房に触れてくる、指!?。
ここは、掌にしてほしかった。
しかも、バストトップをつまむ勇気もなく、撤退した。

こりゃ、レオタード・コンプレックスかも? (そんなの、あるの?)

そのあとも、肩や背中をちょこちょこと触られて恥ずかしかった。しかも、胸はお留守。

高校生カップルだった頃から、おっぱいを露出させてたのに。
大学生になったら、針を乳首に刺すなんて犯罪チックなことまでしたのに。

レオタードに包まれたとたん、Cカップの双丘は未踏峰に戻ってしまったらしい。

――いいよ、こうなったら、じっくり責めてみて。

突破口が開いたのは、ベッドに移ってからだった。
私が、無意識にうつぶせの姿勢になったのがよかった。
(そうか、顔が見えないんだ)

真っ先にお尻が犯された。レオタードの下に初めて彼の両手が入り、私のビクッという反応を確かめてから、不規則な揉みほぐしが始まった。
彼のマッサージはセミプロ級だが、ランダムに荒々しく蹂躙することで、気持ちいいマッサージではなく、一方的な凌辱であることを宣言したのだ。

「あああああっ、あっ、痛い、痛い、ああ」

私の哀願で、彼の手はいったん離れたが、それは、レオタードの上からお尻を叩くためだった。

「ひっ」

彼の顔が見えないから怖い。
彼は叩き続けながら、私を四つんばいにした。しかもレオタードの下の無毛地帯をいきなり直接触って下半身を持ち上げたのた。

「だめー、いや、いや、ああ、ああ、いや、いやぁ」

剃り跡を這い回る彼の手。

ポニーテールを振り乱す私。

祥子先輩の名を呼ぶ彼。

これが、憧れの先輩にしたかったことなの?

四つんばいではレオタードを脱がせにくいと知った彼は、生地の上から乳房を揉みしだいた。


脱ぐから、ちょっと待って、と私は言った気がする。
しかし、彼は止まらず、私に快感と羞恥と苦痛を与え続けた。
「ああ、あー、あうっ、あっあっ………」

ベッドに崩れ落ちた私を剥こうとする彼。
私も夢中で助けるように動いた。
………………
「ううん、うぐっ、うん、」


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