彼は、私に快感と羞恥と苦痛を与え続けた。
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ロかな。
彼の鑑賞は続く。
長い。長すぎる。羞恥心が起きてしまうほどに。
オカズにする=冒涜するという意識が男性にあるのだろうか?
わからないけど、贖罪(しょくざい)のような気持ちで、真剣に女性美を鑑賞しているのが、今なのかもしれない。
レオタード姿という、私の女性美を。(私、ナルシスト?)
◆
そういえば、彼は高校時代、レオタード姿のかっこいい先輩が好きだったんだよね。
一度だけ名前を聞いたことがある。たしか……祥子先輩。
写真とか持ってたのかな? それとも記憶で?……オカズにしてたのかな?
なんとなく、現実に見たレオタード姿をモチーフにして、頭の中で祥子先輩を裸にしていたとすれば、許せないと思った。
◆
こんな格好の女の子を抱くのは、初めて?
私の問いに、うなずく彼。
全裸の彼、着衣の私。どこか倒錯的だった。
いつもは、私は性急に裸にされる。
私だけ裸で、服を着たままの彼にハグされたり、押し倒されたり。
一人だけ裸にされても、だいたい私も燃えているから、恥ずかしくないし、服や下着が汚れなくて済むというメリットもあった。(あ、替えのショーツはたいてい用意してるよ)
今日は、せっかくのレオタードが白い液体で汚れるかもしれない。その時どんな気分になるか、予想できなかった。
彼の先端がまだ暴発しませんように……
◆
やはりというか、祥子先輩には彼がいた。
ある日曜日、制服デートを目撃してしまったのだ。
相手は、進学校の詰襟だった。スポーツとは無縁そうな男子なのに、それが祥子先輩のタイプだったのか。
ともかく、あきらめるしなかなかった。
男の嫉妬。
自分にとってはは、眺めることしか許されてないレオタード姿なのに。
もっと近くから見ていい男がいるという事実に、彼は胸をかきむしられる思いだったのだろう。
あの男は、先輩を思いのままの形にできるのだ。
裸では恥ずかしくてできないポーズや動きも、レオタードならできるはず。
今このときも、祥子先輩は体育館では決して見せない形にされているかもしれない。
妄想と嫉妬。どちらもすごいエネルギーになるんだな、と思った。
女の私に言わせれば、恋人の前なら、どんなヌード・ポーズでも恥ずかしくない。
かえって、パンチラするようなミニスカートだったりするほうが恥ずかしい。(テニスルックみたいにパンチラ対策してるなら別)
そのあたり、男にはわからないのかな。
◆
これほど赤裸々に彼が思い出を語ってしまった以上、
リアルなレオタードの私が何を要求されるかは明白で、私も応えないわけにはいかなかった。
パイパンにされた紆余曲折、正直に言えばよかったかな――ううん、もういい。
レオタード女子を
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