僕が殺される日 後編:研究所爆破事件
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「美琴、母さん伏せろー!」
僕は電撃を右手で作り、父さんに向けて投げる。
美琴と母さんは僕の言う通り伏せた。
だが、父さんには当たらなかった。
当たる前に電撃が消えたのだ。
「は…?」
──無効化…された…?
「お前の能力など私は全て知っている、今のはある機械を使って無効化したに過ぎない。」
僕は父さんに蹴飛ばされ、壁まで飛ばされた。
「ぐはっ……!」
父さんは2人に近づいていく。
「勘違いするな、私にとってあれは"化け物"。息子は死んだ!」
──僕の身体、動け動け動け動け動け…!
僕は2人から父さんを離すために、何とか立とうとした。
動け……動いてくれ……。
「夢唯、美琴ちゃん、さらばだ。」
父さんは銀色の拳銃を二人に向け、引き金に指を置く。
「みな…兄の…お父…さん……?」
美琴は未だに状況が理解出来ず、立ちすくんでいた。
バンッ
「……!?」
銃声が響いた。
僕は父さんから2人の方に視線を動かした。
「あ…あぁ……。」
母さんが美琴をかばって撃たれ、倒れていた。
「みな兄のお母さん…?え……?」
美琴は状況が飲み込めていなかった。
僕でさえパニックなのに、二つ下の小学3年生がパニックでいないはずが無かった。
「あ……あぁ……!」
僕は立ち上がり能力を使って走り出す。
空気を作り、足に纏わせ加速し空気抵抗を無くす。
「母さんを……!」
美琴の前に立ち、父さんと向き合うような形で間に入り能力で氷を作り、ぶつけた。
「っ!?」
──せめて…せめて…美琴だけでも。
守るんだ。
「あぁぁぁぁぁぁぁ!」
氷、炎、電撃……様々なものを形成しては攻撃する。
──コイツだけは、この男だけは"僕"が…"俺"が……!
「殺す、お前は"俺"が殺す……!」
「みな兄の目が……赤色……?」
そこからの記憶は無かった。
美琴をかばいながら、守りながら奴ならの攻撃を避けては能力で攻撃しの連鎖。
気づいた時には、父親の姿はなく動けなくなった研究員達が八つ裂きにされ、血だらけで倒れていた。
すぐに美琴の視界を手で抑えて見えないようにして、俺は急いで外に出た。
そして、父親が残っている可能性の高いこの研究所を能力を使って爆破させた。
「…………。」
──美琴……ごめん。
俺はある人にメールを送信し、ある場所へと向かった。
「美琴。」
「……何、みな兄。」
美琴は俺に目を回せず、ずっと顔を伏せていた。
「この椅子に座って休んでて、俺は飲み物でも買ってくるから。」
「え……うん、分
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