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とある世界の物質破壊≪ディストラクション≫
僕が殺される日 前編
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達の後ろにある椅子を指さした。





あれから何分経っただろう。

座ってから、父さんは再びパソコンに向き直りキーボードを叩いている。

母さんはコーヒーを持ってくると言って部屋から出た。

美琴も手伝うと言って、母さんについていった。

今この部屋は僕と父さんだけで、部屋に響くのはキーボードを叩く音だけだった。

──警戒してはいるけど考えすぎた?

そう思った時、父さんのキーボードを叩く音が止まった。

「湊。」

「……なに?」

父さんはパソコンの方を向いたまま僕に話しかけてきた。

「お前は、自分の力がどれほど危ないものか分かっているのか?」

「知ってるさ、僕がもし戦争に参加したら参加した側が圧勝できるって言われた。」

僕は能力検査(システムスキャン)でlevel5だと言われた時に言われたことを思い出した。

『城崎くん、君の能力は凄く危険な物だ。戦争なんかしたら、君がいる側が圧勝してしまう程にね。だから使う時は気を付けなさい。』

ガタッ

父さんが立ち上がり、ガサガサとデスクトップを漁り始めた。

「そうだ、そして。」

父さんは束になった書類を僕に投げてきた。

物質破壊暗殺計画(ロストディストラクション)……?」

僕はその書類の表紙に書いてある文字を読んでから、椅子から立ち上がり後ろに下がった。

「やっぱり、貴方は……!」

「そうだ、私はお前のような化け物を殺すために今日呼んだのだ。」

──予想が当たるとは…、てことは美琴とかあが危ない!

父さんは、耳元に付けている通信機に向かって命令した。

「今から物質破壊暗殺計画を始める!」

「母さんと美琴は関係ないだろ!」

父さんは「何を言っている?」と言いたげな表情をした。

「お前の味方に付く奴を私が野放しにするとでも思ったか?」

「は…?」

──ふざけるな……!

「お喋りもここまでだ。」

「っ!?」

父さんは銀色の拳銃を向けてきた。

僕は能力で銃弾を消し、部屋から出た。

──不味い、母さんと美琴は……!

部屋に出ると研究員らしき人が、父さんと同じ拳銃を僕に向けてくる。

「邪魔だぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

拳銃を、銃弾を能力で消していく。

「はぁはぁ……美琴と母さんは……!」

「みな兄ー…!」

遠くから声が聞こえた。

僕は走りながら、研究員の拳銃と銃弾を消していく。

「いた……な!?」

僕がついた頃には、母さんと美琴は研究員に囲まれていた。

もちろん、銀色の拳銃を持って。

「いたぞ物質破壊!」

「殺せ!」

「みな兄!」

美琴が僕の方に寄
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