Operation 02-発令、ファーバンティ解放作戦-
放たれた矢
Mission10「イヤな予感」
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長い。
ただ、自分の体力なのか平気でたどり着けた。
「遅い」
「仕方ない」
セレンに怒られるが速攻でいい返して、照月が展開する階段を上る。
「さて…3人の離陸し次第、此方も抜錨する。セントアークは遠いからな…しばらくはかかると思ってもらいたい。」
「ウィッチの休憩などはどうするんだ?」
「今回セントアークに向かう艦隊がもう1つ存在する。その艦隊にいる空母「翔鶴」を使わせてもらう事になっている。」
それはわかった、だがそれを知っているのかを聞いた。
「で、それは伝えたのか?」
「キャロルが伝えておいてあるとのことだ。心配することではない。」
セレンは時折真面目になる、というよりキャロル相手ではかなり真面目に対応する。勿論自分に対しては真面目にはならないが
《間もなくサーニャ達が離陸します。抜錨を》
キャロルが促す。促さない理由がないだろうし、当たり前だとは思っていた。
「これより、本艦隊はセントアークまでオーシア鎮守府派遣艦隊とともに行動する。
…抜錨。出撃」
近くでサーニャ達が離陸する。その瞬間に2隻の錨が抜かれ、艦隊は前進を始めた。
《こちらバルクホルン。あの2人の機体が速い。どういうことだ?》
「それは試作型のジェットストライカーです。貴方のは設計図をノースポイントに送ってありますので、セントアークについた際機体を渡せたら渡します」
《それはわかったが…どうやって追いつけばいい?》
「機体の性能差は仕方ないので…オーシア鎮守府派遣艦隊の直轄に入ってもらいます。しばらくはそれで」
《了解だ》
バルクホルンからの質問に答え、納得した彼女はオーシア鎮守府の出撃ドッグに向かうのを肉眼で見送り、艦隊は複縦陣(といっても2隻で並んでるだけだが)でセントアークへ向け進み始めた。
まるで、戦場の海を渡り歩くように。
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