暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1688話
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に手配しますので」
「そうだな、機会があったら」

 こういうのって、半ば断る文句に近いんだよな。
 いや、でも実際に機会があったら話してみたいとは思うけど。
 そんな風に考えていると、不意にパーティ会場に音楽は鳴り響く。
 音のした方に視線を向けると、そこではオーケストラが楽器を手に集まっていた。
 そして響く音楽に合わせるように、パーティの参加者達がパートナーと共に踊り始める。
 そうなれば、当然俺も踊るという事になり……

「さ、踊りましょ」
「いや、俺はあまり踊りは得意じゃないんだけどな」

 一応それなりに踊れはする。
 これまでにも色々とパーティに参加はしてきてるのだから。
 だが、それでも踊りの類はどうにも好きになれないというのは間違いのない事実だ。

「あら、こんな時に女に恥を掻かせるものじゃないわよ? 別に踊れない訳じゃないんでしょ?」
「それはそうだが……」
「ほら」

 そう言い、ドロシーが俺を引っ張ってダンスを踊っている場所に連れていく。
 おかしいな。原作だとドロシーのこういう相手はカトルだった筈だ。
 いや、別にドロシーとカトルがそういう関係になったとしっかり描かれていたわけじゃなかったが、それでもカトルの相手と言えばドロシーが思い浮かぶ者は少なくない筈だ。
 つまり、ドロシーの趣味はカトルか……もしくはちょっかいを出していたヒイロだった筈であり、俺が趣味という事は間違いなくなかった筈なのだが。
 そんな風に思いながらも、こうなってしまっては仕方がないと、俺は差し出されたドロシーの手を掴むのだった。
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