ガンダムW
1688話
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のを見ると、ヒイロはドーリアンにかなり信頼されていると見るべきか。
「いえ、今日は彼をリリーナ様に紹介したくて。コロニーから地球に降りて、色々と見て回っているそうです」
「まぁ、コロニーからですか? 私もコロニーには色々と……そう、いい思い出も悪い思い出もありますが、本当に色々な経験をコロニーでしました」
コロニーでの出来事が脳裏を過ぎったのか、感慨深そうな表情を浮かべるリリーナ。
そんなリリーナに対して、ドロシーは笑みを浮かべて口を開く。
「紹介しますわね、彼はデュオ。デュオ・マクスウェルですわ」
当然のように、デュオという名前を聞いたヒイロの視線は、一段と鋭くなる。
ただのデュオならそこまで気にしたりはしなかったんだろうが……名字まで一緒じゃな。
その上、出身地までコロニーなんだから、ヒイロが気にしない筈はない。
デュオをデュオと認識していなければ、もしかしたらその辺はあまり気にしなかったのかもしれないが、ヒイロとデュオはカトルとトロワ並に近い関係だ。……少し言い過ぎか?
「デュオ・マクスウェルだ。よろしく、プリンセス」
デュオの言葉遣いってこんな感じでよかったよな?
そんな風に思いながら手を差し出すと、リリーナは笑みを浮かべながら俺の手を握る。
「ええ、よろしく。私も完全平和主義がどのようなものなのか、そしてサンクキングダムがどのような場所なのか……それを、コロニー出身にして、ドロシーのお友達のデュオが知ってくれると、私も嬉しいです」
ヒイロと違い、リリーナの方は特に俺を疑っている様子はない。
いやまぁ、元々リリーナはあまり人を疑うといった真似はしないしな。
その代わりに、ヒイロがついているんだろうけど。
そんな風に考えながら、気になっていた事を口に出す。
「そう言えば、俺がコロニーで知ったニュースだと、ドーリアン外務次官はテロに遭って意識不明ってなってたんだけど」
ピクリ、とリリーナが一瞬だけ表情を変える。
だが、それも本当に一瞬だけの事だ。
すぐにその顔には笑みが浮かぶ。
「ええ、幸い意識が戻ったので」
短く、それだけを告げる。
暗にそれ以上は追及するなと、そう言っているのが俺にも分かった。
別にドーリアンについてはそこまで気にしている相手って訳じゃないし、無事に意識が戻って活動しているというのが分かれば、それで十分だ。
手紙を送った甲斐があったと言えるだろう。
「そうか、それは何よりだ。出来れば会って話してみたかったけど。コロニーと地球の関係についての話とか」
「そうですか。残念ですね。今日は無理ですが、また機会があったら尋ねてみて下さい。すぐに……という訳ではないですが、それでも時間があれば会えるよう
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