暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1688話
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友好国のもの。つまり、完全平和主義勢力とでも呼ぶべき存在だ。
 そしてドロシーはデルマイユの孫娘で、紛う事なきロームフェラ財団の人間。
 明確に敵と味方に分かれていると、そう思っても間違いではないのだから。
 実際、パーティ会場に入ったドロシーは、かなり人の注目を受けていた。
 それはドロシーのドレス姿に感嘆の声を上げている者もいるのだろうが、その多くがロームフェラ財団の人間が何故こんな場所に……といった感情を隠し切れていない。
 そしてドロシーの次に視線が向けられるのは、当然のようにそのドロシーをエスコートしている俺。
 当然ながら俺の顔を初めて見る連中だけに、俺が誰なのかと近くにいる相手と話し合っているらしい。
 ……本当に今更の話だが、デルマイユの孫娘が俺を堂々とエスコート役としてパーティに参加してもよかったのか?
 まぁ、元々ドロシーは型破りな性格をしていたのだから、そう考えれば特に問題はないのだろうと……思う。うん、多分。
 ともあれ、パーティ会場ではドロシーに話し掛けるような相手はいない。
 普段であれば色々と話し掛ける者もいるのだろうが、残念ながら今日はいきなりドロシーがやってきたのが影響しているのだろう。

「リリーナ様は……ああ、いた。行きましょ、デュオ。パーティに招待してくれたんですもの、お礼を言わなくてはね。それに……」

 何やら意味ありげな笑みを浮かべたドロシーに引っ張られるように、リリーナの方に連れていかれる。
 そこには、白いドレスを着ているリリーナの姿があった。
 ……こうして見ると、純粋な発育という点ではドロシーの方が上だな。
 胸の谷間も深いし。

「リリーナ様、ごきげんよう」
「あら、ドロシー。貴方がパーティに来てくれるなんて……歓迎します」

 笑みを浮かべるリリーナだったが、その隣にいる男……ヒイロは、俺を鋭い視線で見つめている。
 ちなみにヒイロは原作でよく着ていたランニングシャツの姿ではなく、ノインが着ていた近衛兵用の制服を身につけている。
 何がどうなってこんな事になったのかは分からないが、どうやらヒイロはリリーナの……サンクキングダムの近衛兵という立場らしい。
 そしてヒイロは、ドロシーに連れられてきた俺を疑っているらしい。
 いやまぁ、考えてみれば当然か。
 ドロシーがデルマイユの孫娘というのは、本人に隠す気が全くない。
 そうである以上、そのドロシーが連れてきた……それでいて、男の少ないこのサンクキングダムで初めて見る男となれば、警戒しない方がおかしいだろう。
 ちなみにドーリアンは他にやるべき事があるのか、このパーティ会場に姿はない。
 恐らく、使節団の面々と何らかの実務的な話をしているのだろう。
 それでもヒイロにリリーナの護衛を任せている
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