狙いが見える
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く。
「なんだ?騒がしい」
「どうかしたのかい?」
バタバタと騒がしい足音が聞こえ、すでに眠りにつこうとしていたであろうローグとヒビキが顔を覗かせる。それに対しリオンは、首を傾げてみせるしかなかった。
コンコンッ
「開いてるよ〜」
その頃、藍髪の少女はある部屋を訪れていた。彼女はノックをすると、中からの声を確認してから扉を開く。
「ソフィア?」
「わぁ!!ウェンディ!!」
飛んで火に入る夏の虫とでも言いたげに飛びかかるソフィア。だが、ウェンディは修行で鍛えた成果なのか、あっさりと回避してみせる。
「ソフィアに質問があるんだけど」
「お尻揉ませてくれたら答えるよ」
ワシワシと手を動かしているソフィアだが、ウェンディの真剣な表情を見てふざけるのをやめる。すると、天空の巫女はあるものに目がいった。
「あれ?何、それ」
自分に抱き付いてきた少女の手に握られていた一枚の写真。それに気が付いたソフィアは、自慢げに彼女に見せてくる。
「ソフィアの一番の宝物なんだ」
「へぇ」
宝物と言われて食い入るように見るウェンディ。だが、その直後彼女は大きく目を見開くほどに衝撃を受けたのだった。
タッタッタッタッタッ
王国兵たちの間を通り過ぎて城から出ていくグラシアン。彼はメルクリアスの敷地から出ていくと、あるものを見つけた方へと駆けていく。
「グラン」
「!!」
まもなく目的地へと到着しようとしたその時、隣の草むらから聞き覚えのある声が聞こえそちらを向く。
「久しぶりだな、ベリー」
「うん。ホント、久しぶりだね」
そこにいたのは、敵となったかつての仲間、イザベリーだった。
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