狙いが見える
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「なんとかできるかもって・・・どういうこと?」
深呼吸を数回行い、冷静になったところでソフィアにその理由を聞いてみる。
「へへ、な・い・しょ?」
「ウッザ!!」
可愛らしくウインクしてくるけど、そんなものは求めていない。見た目はいいから目を奪われそうになったけど、ほしいのは回答であってウインクなんか求めていない。
「あ!!わかった!!」
何としてでもソフィアの口を割らせようと考えていると、彼女と同じギルドに所属するミリアーナさんがポンッと手を叩く。
「ソフィア、相手が女の子って聞いたから、セクハラしたいだけでしょ!?」
「えへへ♪それもある」
それを聞いた瞬間全員がため息を漏らした。誰も敵がいないのをいいことに、いつも通りのことをしたかっただけか。
「考えてみれば想像できるな」
「狙いが見える」
ミリアーナさんの意見を聞いて全員が納得し始める。でも、そんな下心だけで戦わせるのは危険じゃないだろうか?操られて即行倒されそうだけど。
「まぁまぁ、それもあるって言ったじゃん」
「「「「「??」」」」」
騒がしくなってきたのをソフィアが落ち着かせる。それもあるって・・・他にどれがあるんだよ。
「ちゃんと、その魔法を回避する策もあるんだよ。ねぇ、カグラさん」
「あ・・・あぁ」
突然話題を振られたカグラさんは、びっくりしながらも静かにうなずく。
「確かに大丈夫だろうが・・・いいのか?お前は」
「ダイジョブ!!」
肯定した後、心配そうな表情で確認するカグラさん。それに対しソフィアはまんべんの笑みで答えてみせる。
「何か考えがあるなら、任せてみるか」
自分の欲望のためなら断るところだったけど、それだけじゃないならと容認することにしたリオンさん。カグラさんも秘策を知ってるってことは、信じていいんだよね?
「僕はみんなをやったホッパーとやらせてもらいたい」
続いて名乗りを挙げたのは、仲間たちをやられたヒビキさん。ホッパーは考えられる限り、かなり読みが深いようだし、頭脳派のヒビキさんなら相性がいいかもしれない。
「なら私は魔法を無力化する男を相手しよう」
カグラさんの剣の腕前があれば魔法なんか必要・・・そもそもカグラさんって戦う時魔法使うことほとんどないよね?あの重力変化の魔法くらい?
「だったら私はバランスを操るって女!!拘束しちゃえば関係ないもんね!!」
ミリアーナさんのネ拘束チューブは縛った相手の魔法を封じる効果があるらしい。それなら先手を取ることができれば、どんな相手にも通用するはずだね。
「俺は火の造形魔導士をやろう」
「え?でも火って・・・」
同じ造形魔導士として、炎の造形魔導士を相手するというリオンさん。
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