120部分:第十一話 孔明、世に出るのことその六
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第十一話 孔明、世に出るのことその六
「ううむ、これはかなり」
「凄いものだな」
舞と趙雲がその料理を見てそれぞれ言う。
「まさかこんなものが出るなんて」
「しかもメンマもだ」
趙雲はそのメンマを見ていた。ラーメンにあるそのメンマをだ。
「かなり見事なものだな」
「全部この娘が作ったんですよ」
水鏡が隣に座る孔明を左手で指し示しながら述べた。
「お料理も得意でして」
「いえ、私はそんな」
だが孔明は謙遜して言うのだった。
「ただ。先生の本通りに」
「いや、これはかなり」
「美味しいですよ」
だがキングと香澄がそれを食べながら言う。
「私は野菜料理には五月蝿いがな」
「ええ、かなりですよね」
「私お餅大好きなのよ」
舞はそれを笑顔で食べていた。
「いい感じね、このお餅も」
「そういえば舞はお餅好きだな」
関羽もこのことに気付いた。
「特に煮たものがな」
「ええ、お雑煮好きよ」
実際にそうだと答える舞だった。
「おせち料理作ることが趣味だしね」
「おせち料理は日本のお正月に食べる料理です」
同じ日本人の香澄が皆に説明する。
「舞さんはそれが大好きなんですね」
「お正月大好きよ」
また話す舞だった。
「まあそうじゃなくても作るけれどね、おせちはね」
「美味しいんだ、おせちって」
「何かそれも食べたくなったね」
馬超と馬岱がそれを聞いて言った。
「今度落ち着いたらな」
「食べてみたいよね」
「おせちも興味あるけれどこれもなのだ」
張飛は今食べているその料理に専念していた。
「この味、最高なのだ」
「ほら、がっつくな」
横にいる関羽が張飛を注意する。
「慌てなくても食べ物は逃げないからな」
「それはわかってるのだ」
「なら落ち着いて食べろ」
関羽はこう注意するのだった。
「いいな、落ち着いてだ」
「けれどこの料理美味しいのだ」
張飛の言葉はいささか言い訳めいていた。
「美味しいものは幾らでも食べたいのだ」
「そういえば鈴々って料理できるの?」
馬岱がここで張飛に問うた。
「そっちはどうなの?」
「鈴々だって料理はできるのだ」
すぐにむっとした顔で返したのだった。
「馬鹿にするななのだ」
「それで何を作れるの?」
「色々あるのだ」
一応こう言いはした。
「お握りにお茶漬けに」
「それって料理か?」
馬超がそこまで聞いて冷静に突っ込みを入れた。
「あたしだって一応それ位はできるぞ」
「だからそれが鈴々の料理なのだ」
まだ言うのだった。右手を拳にして真剣に離す。
「何処が悪いのだ?」
「悪くはないけれどな」
馬超はそれはいいとした。
「あたしだって同じだしな」
「けれどそれって料理じ
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