第二幕その三
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「とにかく僕も頑張るね」
「そうされて下さい」
「そうするね、あとだけれど」
「あと?」
「今日のデザートは何かな」
先生はトミーにこのことをここで尋ねました。
「それで」
「桃があります」
「あっ、桃なんだ」
「はい、それでいいですよね」
「うん、いいね」
桃と聞いてです、先生は笑顔で応えました。
「日本の桃はとても美味しいからね」
「それをお召し上がり下さい」
「デザートにね」
「明日は枇杷があります」
「その果物だね」
「今日どっちも安かったんで買ってきました」
「桃も枇杷も」
先生は再び笑顔で応えました。
「そうだったんだ」
「しかも新鮮だったので」
こちらもどちらもでした。
「買ってきました」
「それはいいね」
「ではですね」
「うん、是非ね」
「まずは桃ですね」
「それを食べさせてもらうよ」
先生は今は晩御飯を食べていますがデザートのことも楽しみにするのでした、そうして今は御飯を食べるのでした。
この日先生は実際に桃を食べてから歯を磨いてです、お風呂にも入りました。それからは暖かいお布団で朝までぐっすりと寝ました。
そして次の日です、講義を終えた先生は研究室に戻ろうとしましたがここでその先生に声をかけてきた人がいました。その人はといいますと。
「あっ、来てくれたね」
「昨日お話したらね」
「あちらからね」
「そうしてくれたね」
動物の皆はその日笠さんを見て笑顔で言い合いました。
「これが日笠さんなんだよね」
「自分から来てくれるんだよ」
「先生はいつもの調子だけれど」
「日笠さんの方からね」
「だから皆いつもそんなこと言うね」
先生は皆の楽しそうな言葉に首を傾げさせるばかりでした。
「日笠さんに何かあるのかな」
「何かあるから言ってるんだよ」
「昨日も今もそれまでもね」
「勿論これからもだよ」
「先生に言っていくよ」
「何を言うのかな、一体」
先生だけは首を傾げさせるばかりです、ですがそんなお話をしている間に日笠さんが先生のところに来てでした。笑顔でこう言ってきました。
「あの、今お時間ありますか?」
「はい、お昼までは」
先生は日笠さんに笑顔で答えました。
「午後は論文を書きますが」
「そうですか、お昼まではですか」
「時間があります」
「それでは美術館はどうですか?」
先生にこうお誘いをかけるのでした。
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