117部分:第十一話 孔明、世に出るのことその三
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た。ほぼ直角の浅い崖と言ってもいい場所だった。
「愛紗!」
「大丈夫ですか!?」
「あ、ああ」
霧の中である。何とか関羽の言葉が聞こえた。
「皆気をつけろ。急に坂になっている」
「それで怪我はないですか?」
「いや、それは」
馬岱の問いにまずは隠そうと思った。しかしそれは言ったその瞬間に左足に感じた鈍い痛みがそれをさせなかった。正直に言った方が仲間達の迷惑にならないと判断したのだ。
「しまった」
「骨折したのだ!?」
「そこまではないと思うが」
自分のところに下りてきた張飛に対して答える。霧の中でうずくまりながらこらえる顔をしている。
「だが。少しな」
「捻挫してしまったか」
「そうだ」
こう趙雲に答える。
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