第十三話「その力を絶て・後編」
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ジオン公国・皇居にて
「大変だ〜! 天下の一大事だ〜!!」
「あなた! 何ですか? 騒々しい……」
皇居内の通路を、血相をかきながら一人の中年染みた軍人が走り回っている。そんな彼のを見つけた妻の女性は、騒がしいと呼び止めるが……
「た、た、た、大変なんだ! 王子が……キャスバル様がどこにも見当たらないのじゃあ〜!!」
「ええぇッー!?」
「ああ……ダイクン様がアメリカへ御訪問なさっている合間を練って抜け出したんだ。それも悪いことに王子ご愛用の赤いザクも……」
「あ、あなた……!」
「すぐさま動ける部隊を捜索隊にして派遣するんだ!」
「で、でも……最近はロシアとの関係が冷え切っていて、部隊は領空侵犯を起こすロシア機に対して、大部隊がしっぺ返しの権勢に乗り出したっきり帰ってこないから、大した先発部隊はいないわよ?」
「えぇ! じゃあ……今すぐ動ける部隊は!?」
「……アクシズ隊しかいないわ?」
「マジで……」
中年軍人、ランバ・ラルの顔が青ざめた。
「ガトー少佐が転属されたようですから、いくらかマシだとは思いますけど……」
「あの『ハマーン様ファンクラブ』の連中には碌な奴がいないからな?」
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