レベル8後編 計り知れない
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剣な眼差しで夢値を見つめた。
(決闘に関しては、信じてるぞ……!)
「愚民が……」
樢が吐き捨てるように呟いた。
「くだらない希望を誇り、偉ぶり、俺に大層な口を聞いたことを、醒めぬ闇の中で後悔するがよい!」
「いきますよ樢さん」
「「決闘!!!!」」
「俺の先攻!」
「《封印されしエクゾディア》の効果でぼくの勝ちです」
「え?」
こうして、夢値と樢の決闘は、夢値の勝利で終わった。
「納得出来るかぁぁああああぁぁああ!!」
樢が吠えた。
「……え、あ、そうか」
ダードは自分を落ち着かせるようにしながら口を開いた。
「サンサーヴが先攻1ターン目に勝利するなら、それより早く勝つには、ゲーム開始時に《封印されしエクゾディア》と『エクゾディア』パーツを揃えればいいんだ」
《封印されしエクゾディア》。それ1枚では用途に乏しいカードだが、手札に《封印されしエクゾディア》と、《封印されし者の左足》、《左腕》、《右足》、《右腕》の5枚のカード揃えると、決闘に勝利することが出来る。
「ぐぐぐ……」
樢は唸りながら夢値をねめつけた。
「こんなのマグレだ!ただの偶然だ!」
「そうだとして、何も問題ありませんよね?」
夢値は軽く応えた。
「ぐっ……」
「それに、これは偶然ではありませんよ」
夢値はそう言うといつの間にやら持っていた機械を操作した。すると、みんなの頭上にカードが展開される。
「今回使ったぼくのデッキです」
夢値の使っていたデッキが5×8で展開されていくと、ダードは徐々に訝しげな表情になった。
「な、なんだと……!?」
樢は絶句した。
「『エクゾディア』パーツ以外のカードが全て、手札誘発のデッキだとぉ!?」
夢値のデッキには《封印されしエクゾディア》達5枚以外に、《増殖するG》、《エフェクト・ヴェーラー》等の、手札から捨てることで相手ターンでも効果を発揮するモンスターが、のべ35枚入っていた。
「まさかっ!」
ダードは夢値の目論見に気づいた。
「サンサーヴの力があると、樢さんの妨害をするカードが手札に来ないんですよね。つまりこの35枚のカードはいずれも、ぼくの手札には来ません。サンサーヴの力で絶対に手札に来ないカードと『エクゾディア』パーツだけでデッキを組めば、必ず『エクゾディア』パーツ5枚が初手に来るんです」
「ぐ、くぅ……」
「じゃあ俺に渡したデッキは」
「はい」
ダードの問いに夢値は頷いた。
「あれは40枚全てが手札誘発の、デッキのどのカードも手札に来ないデッキです」
「決闘するには最初にカードを5枚ドローする必要がある。だが、サンサーヴの力のせいで俺はカ
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