second contact
ep.047 死神の願い
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
を投げ掛けるボスの首を操作が掠めるその瞬間を。
「俺はなぁIS....お前に感謝してるんだよ。」
「感謝?」
操作の顔が歪む。
段々とこの男が人間の革を被った別の生き物のように見えてきたのだ。
口を開く動作ですら身の毛がよだつような不快感を感じるようになる。
「俺はこれまでであんなに人が死ぬ瞬間で興奮したことはなかった。 僅かな希望が一瞬で天に還って行く瞬間、俺はあの時心からゾクゾクした。 あんなに残酷な話があるわけねぇだろ?」
男は息が荒くなっている。
体からほとばしるアドレナリンで体が芯から冷つくような快感に似た感覚を味わっている。
一方の操作は完全に惹いていた。
「この化物め。」
「化物ねぇ...そうかも知んねぇなぁ。 もう人の死を見過ぎて頭が狂っちまってんのかもな...ヒャハハハッ!!」
男は狂ったピエロのような高笑いをすると、スイッチが切り替わったかの如く平常運転になった。
「てめぇにも死の味を味合わせてやるからよぉ....この女助けるためにもさっさと来いよ!!」
男が煽り、操作はそれに乗る。
男の懐まで迫り鈴花を逆手に持って飛びかかる。
その際に能力で相手の視覚を弄り、位置情報を錯覚させてある。
完璧な攻撃に見えた。
しかし、攻撃がヒットしたのは男のほうだった。
操作は横殴りに来る腕に当たり、軽々と吹き飛ぶ。
「かはっ!!」
操作はコンクリートの柱に激突する。
そこから起き上がると状況を整理した。
『今のはまぐれか? 単に攻撃が当たったようにも見えたがこちらを狙っているようにも見えた。』
整理がつかないまま操作は再び男に攻撃を再開する。
今度は相手に斬りかかる直前にステップで反対側に回り込んだ。
相手には能力でステップをせずにそのまま斬りかかるように錯覚させるように能力を使っている。
『これでどうだ!』
だが男は錯覚で映っているのとは逆の方向を殴る。
もちろんそこには操作がいるため、どうなるのかは誰もが分かる結末だった。
「あぐっ!!」
再び吹き飛ばされ柱に激突する。
操作は不思議に思う点があった。
アナコンダにいた頃には能力には頼らず暗殺の実力のみで実績を上げていた。
誰も操作が能力者であることすら知らなかった。
だが、この男は初めから操作を能力者だと断定したうえで戦っている。
そうでない限り操作による錯覚を見破れるはずがない。
操作は1つの仮設を考えた。
「あ@ц※/wゆ*5π@ё・%:?!;@」
操作は意味の分からない言葉を放った。
すると、男は一切の反応を示さなかった。
『まさかコイツ....。』
「お前、読唇術を身に着けているのか?」
操作は男に質問した。
だ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ