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ep.046 血に濡れた刃は
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はその激痛に叫び声を上げる。
腕を押さえながらうずくまる操作の頭を男はボールを掴むように片手で鷲掴みにする。
「このまま林檎の如く握りつぶしてあげるわ。」
「ぐぅ..........................」
どんどん強くなっていく力に操作の意識が遠ざかる。
頭を掴む腕を払おうとするがそれは不可能だ。
「箱部さん................................................................僕はここで終わってしまうのか.............................もう君を助けられない...........................ごめん......。」
「という夢を見ているようなんだけどどうかな?」
そこには直立不動のままで動かない男と、その男の反応を確認する操作の姿があった。
男は無意識のうちに操作の能力で幻術を掛けられ、脳内だけの仮想現実で操作に対して有利に戦っているように錯覚させられていただけだった。
「もう少しもすれば最悪な悪夢に変貌して脳内に焼き付けざるを得ないような恐怖を味わうだろう。 ひょっとしたら現実で悲鳴をあげるかもね。」
操作は観察に飽きて広場を観察する。
すると、次のルームに進むための道はここにはないことが分かった。
操作は理由は分からないが無性に嫌な予感がして、能力を使って周辺の生体反応を探った。
すると、鈴菜の生体反応が極端に悪くなっている事に気付いたのだ。
「まさか、このポイントは罠か!!」
操作は慌てて来た道を激走する。
息を付く暇すらない。
「イギャァァァァァァアアアア!!!!!」
操作が先程までいた部屋から断末魔と言っていい程の男の叫び声がした。
だが操作にとってそれはどうでも良かった。
彼女の絶体絶命の状況に一刻も早く向かわなければならない。
『頼む...保ってくれ箱部さん!!』
電光石火の勢いで鈴菜が向かった部屋に着く。
そこには痣だらけで気を失った鈴菜とそれを踏み付けながらニタニタと笑う男の姿があった。
「箱部.....さん.......!!」
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