Vivid 02 「私の親友」
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
って凄く感謝してるし、本当の娘にしてもらえて嬉しく思ってる。でもだからこそママ達には幸せになってほしいと思うわけで……。
まだ私は子供だけど、年を重ねる度に色々と学ぶわけで。何年の前からママ達がパパのこと大好きなのに何もしようとしないところを見ていると思うところもあるの。
「ママ達は危機感が足りないんだよ。パパの周りに居るのがママ達だけなら私もあれこれ言うつもりないけどさ。実際のところママ達以外にもはやてさんだとかシュテルさんだとかママ達に負けない美人さんがたくさん居るんだから!」
「あー……ちゃんと話したことないけど、ふたりとも有名人だから顔は分かる」
「はやてさんは時空管理局の海上司令だし、シュテルさんはデバイス関連で名前や顔をテレビで見かけるしね」
「そういえば……あたし、この前ヴィヴィオのパパさんとはやてさんが一緒に歩いてるの見たよ」
…………。
………………リーオ! 何でそういう重要なことを教えてくれないのかな。それってつまりパパとはやてさんがデートしてたってことだよね!
フェイトママは執務官だからお仕事ってなったら長い間別の世界に行ったりするから仕方がないところもあるけど、なのはママは昔よりもお休みは取ってるし自由な時間は多少なりともあるよね。
私だって別にひとりで出歩いてもそこまで心配されない年齢になってるし、なのはママはパパをデートに誘ったりするべきだよ。別に私へのプレゼントだとか誘う理由なんて作ろうと思えば作れるわけだし。というか、私のことダシに使っていいから誘ってお願いだから。
立場的なことを考えるとはやてさんの方がお休みとかは少ないだろうし……でもそれでしっかりとパパとはデートするってことは、パパの予定とか聞いたりしてお休みを合わせてる可能性が高いよね。まずい、まずいよ。このままじゃはやてさんにパパが取られる……
「リオ……ヴィヴィオが大変なことになっちゃってる」
「え……うわぁ〜すっごい百面相。いったい何を考えたらこんなにコロコロと表情変わるんだろう」
「そこに感心してる場合じゃないよ。ノーヴェだって待ってるわけだし」
「そ、そっか。……あのねヴィヴィオ、見たって言ったけど正直遠くからだったから見間違いかもしれない」
「……本当? ……ううん、正直その真偽はどっちでもいいかな。ママ達がいかにも後手に回ってるか再認識させられたし。……というか、パパもパパだよ。どこからどう見てもママ達パパ大好きだよね。それが何で分からないのかな!」
ママ達の接し方が悪いといえば悪いけど、子供の私たちが見ても分かるくらい矢印出てるんだから普通分かりそうなものだけど。
あぁもう……ママ達もママ達だけどパパもパパだよね。誰ともくっついてないからまだいいけど、もう少し自分から踏み込んでくれてもいい
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ