Vivid 02 「私の親友」
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い人と会うのは緊張するものだし、それが年上だってなればなおさらだよね。
「リオ、少し落ち着いたら?」
「それは分かってるけどさ……でもさ」
「まあ今日が初めてだから緊張しちゃうよね。でも今から緊張してても疲れるだろうし、何か別のことでも考えたらいいんじゃないかな?」
「例えば?」
「うーん……ヴィヴィオのお父さんのこととか」
ちょっとコロナさん、何でそこで私のパパが出てくるのかな。話題なら他にもたくさんあると思うんだけど。今後の授業のことだとか、今度どこかに遊びに行こうとか……
「あ、それいい。ねぇヴィヴィオ、パパさんとは今どんな感じ?」
「どんなって別にこれといって変わりないよ。最近はあんまり会ってないし」
「そう言う割にはヴィヴィオ落ち込んでないね。もしかして近々会う予定があるとか?」
私の多分表情とか声色から予想したんだろうけど、コロナは将来探偵とかになれるんじゃないかな。
「まあ……今日夜にママが進級のお祝いしてくれるんだ。それに呼んでくれることになってる」
「お、やったじゃん!」
「やったって言えるかどうかはまだ分からないんだけどね。パパにもお仕事があるから来れるかどうかは分かってないから」
「そうなんだ。でも来てもらえるといいね」
うん……正直に言って来てほしい。
パパが本当のパパじゃないってことは分かってるし、法律とかそういう観点から言えばパパとは呼べないのも理解してる。
でも……私にとってはあの人がパパ。
なのはママやフェイトママと同じくらい大切な人で大好きな人。ちょっと素っ気なかったりするけど、優しくてカッコいい私のパパ。今はパパって呼ぶと否定されるけど、絶対にママ達とくっつけて私のパパにしてみせるんだから!
「よし、私頑張る!」
「コロナ……何か急にヴィヴィオが燃え出したんだけど」
「多分あれじゃないかな。お父さんとお母さんを仲良くさせようみたいな」
「あぁーなるほど。ヴィヴィオのパパさんとママってまだ結婚してないしね」
おふたりさん、何をコソコソと話してるのかな。
まあ距離が距離だけに聞こえてるわけだけど。ふたりも別に本気で隠すつもりないみたいだからそこまで声小さくしてないし。
「ねぇヴィヴィオ、パパさん達っていつ結婚するの?」
「っ……」
「……ヴィヴィオ?」
「そんなの私が聞きたいよ! 明らかにママ達はパパのこと大好きなのに自分からアプローチする気がないっていうか、世間話するくらいで満足しちゃうところあるし。好きならもっとグイグイ行ってもいいんじゃないかな。別に女の人から行っちゃダメなんてことないんだから!」
「ヴィヴィオ、少し落ち着いたら?」
「コロナ、お願いだからもう少しだけ黙ってて!」
私はママ達に助けてもら
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