暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
番外編 第1回 そーどあーと☆おふらいん
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認すると、ほっと一息をついていた。

『……すみません。迷惑かけちゃって……』

 2人に謝罪をしていた。その謝罪を訊いてキリトが手を左右にぶんぶん振りながら答える。

『いやいや』

 まるで気にしてないふうで堪えている様だが我慢できないのか、笑いをにじませていた。笑いながらチラリとリュウキを見る。キリトは、自分自身が思っていたとおりの表情をしているリュウキを見て更に笑ってしまう。

『オレはさ、どっかの誰かを見た気がしたよ』

 そう笑いながらシリカに言っていた。

『……え?』

 当然だが、シリカには判らない。もしかしたら、自分以外にも女の人が? とも思えていた。少し複雑気味だったけど、どういう事だろうか、とリュウキに聞こうとしたその時。

“ゴスッ!”
『うげっ!!』

 キリトが突然うめき声をあげていた。

『きっ……キリトさん? どうしたんですか?』

 突然のうめき声を上げられて驚くのはシリカだ。そして そのシリカの問いに答えるのはキリトじゃなかった。

『……ん? ああ、何でも無い、だろ? ……多分、さっきの男達が何か投げてきたんじゃないのか? 警戒してなかったキリトが悪い』

 そう、ぶっきりぼうにそう返すのはリュウキ。
 実を言うと、妙な事を言いかけたキリトに対し、リュウキが肘打ちを打ちかましたのだ。圏内では、HPは減らないが、ノックバックが発生する為、その衝撃はキリトに襲い掛かる。 だから、思わずうめき声を上げていた。

『たはは……』

 脇を摩りながら、キリトは苦笑いをしていた。苦笑いをする間ににも、リュウキの()はキリトを捉え続けていると判る。矛盾しているが、目を瞑っているのにはっきりと射貫く様に見られているのが判る。
 それはまるで、獲物を見るかの様な、狙っているかの様。

『……思い出させるな!』

 言葉には出してないが、リュウキはそう言っているように見えた。

『えっ? えっっ??』

 当然だが、シリカはそんな2人のやり取りの意味がわからない為、2人の顔を交互に見る事しか出来なかったのだった。










★ ☆ ★ ☆ ★ ☆





「シリカを助けた所の話、か………。む…………」

「あ、あはは…… あの時の肘鉄はそれなりに衝撃があったな……」

「キリトが悪い」

「わ、悪かったって。だから 攻撃体勢止めてー」

「うぅ……、シリカちゃんとの出会い……と言う事は、指輪を………」

「レーイ。落ち着いてよ?」

「わ、判ってるよー。でも、お姉ちゃん。キリトくんも、だよ? ほら 腕なんか組んじゃってるんだよ……?」

「うっ……。…………きーりとくーーん?
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