特殊な力
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『超能力』
それは、最先端技術をもってしても約4割の確率でしか手に入らないと呼ばれる、誰もが1度は欲しいと思ったことのある力。
今世紀の最先端技術でも、学園都市と呼ばれる能力開発専用の街のみが、その能力開発を唯一出来ると言われ、大人から子供まで興味を示していた。
俺が11歳の時に、学園都市は設立された。
『学園都市』
能力開発が行われる場所で、東京都3分の1の西部に位置し230万人いる人口の8割が学生が住む予定をされていた。
学園都市にある学校はどれも普通科目から能力開発が含まれ、中には貴族などお嬢様学校から公立まであり、幅広い学校が選べた。
そして学生だけでも住めるように、コンビニやデパート、家電売り場など衣食住が出来るようにされ、難なく過ごせる街になっていた。
学園都市の科学技術は、外の世界いわば今僕達が住んでいる場所と20〜30年も先に進んでおり、セキュリティや便利さを取っても外の世界で一人暮らしをするよりも、安全だと保護者から言われていた。
しかし、それでも反対の声もあった。
何故なら超能力を得る、と言うことは頭の中を機械などでいじられるということ。
誰もが超能力を得られるわけではなく、最高地点が今のところlevel5。
次がlevel4、level3、level2、level1
そして、超能力を得ることが出来なかった人達をlevel0……無能力者と決められていた。
そのことから、頭をいじられても必ず能力を得られるわけじゃない。
頭をいじられて正気でいられるのか、という2点から反対意見の保護者も出てきた。
だが、能力開発を受けないで元々持っていた超能力。
彼らを原石と呼んだ。
原石である彼らは、学園都市に住み力の使い方などを学ぶのに良い場所と言われ移住する人達もいた。
それは、僕もだった。
5歳の頃に急に手に力を入れた瞬間、小さな電流が流れた。
両親に話すと、二人とも喜び褒めてくれた。
その時代では原石はとても珍しかった。
今でも珍しい原石。
それから7歳になり、学園都市内の小学校に入学。
幼馴染みで、家族交流があった美琴も学園都市に来ると決めたらしく良く遊びに来ていた。
「んー……は!」
今は能力検査と呼ばれるものを受けていた。
父さんが理事会の1人であるため、僕の記録は直接父さんのところにもいく。
『─────総合評価level3』
「1個だけlevel上がった」
──また、父さんと母さん喜んでくれるかな……
そう思いながら、月日は経った。
小学校に入学してから3年経ち、小学3年になった僕のlevelはlevel5へと変わっていた。
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