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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
SAO編ーアインクラッドー
07.連撃技
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行のモンスター。
グォォォォォ、と獣の雄叫びをあげるとともにHPゲージとともにボスの名前が表示される。
《The Grape War》──墓場の狼。
「撤退するぞ、クライン、みんな!!」
ボスの確認をしたので、ボスの部屋から撤退をする。手に持っていた転移結晶を掲げ、叫ぶ。
「転移、アルゲード! あれ? ……転移、アルゲード!」
「どうしたんだよ、シュウ?」
「……嘘だろ」
そんなことが……またあの悪夢が起きるのか。
シュウは恐る恐るその言葉を口に出す。
「……転移出来ない」
「嘘だろ! 転移、アルゲード! 転移、アルゲード! なんでだよ!!」
クラインも何度も転移先を口にするがその言葉は無情にも消えていく。風林火山のメンバーもやるが反応がない。
つまりここはあの時と同じ結晶無効化エリアだ。
ボス部屋からの脱出は不可能。目の前には、墓場の狼がこちらを睨みつけている。退路などはなからない。ならば、
「みんな、戦うぞ!!」
少し戸惑いをみせるが、風林火山も攻略組ギルドの一つ。一瞬で顔色が変わり戦闘体勢にはいる。
「俺とクラインがあいつの武器を弾くから残りのみんなは、その隙に攻撃してくれ。行くぞ、クライン!!」
「おう!」
背中から片手剣を引き抜き、構える。
「……行くぞ!!」
───片手剣水平四連撃技《ホリゾンタル・スクエア》
一撃目で大剣を弾き、そのまま四角形を描くように三撃を斬り込む。青白い光が空中に四角形を描く。
「クライン!!」
「おう!」
刀のソードスキルが腹部を切り裂く。続けて他のメンバーも追撃する。
『グォォォォォ!!』
グレイプワーは苦痛の声をあげながら、大剣を地面に勢いよく突き刺す。突き刺した瞬間、地面が一瞬で揺れ、その場にいた全員がよろめく。それは一種のスタンの状態だ。
その目的はプレイヤーたちの動きを一瞬止めることになる。その瞬間、狼は大量の空気を吸い込むモーションへとはいる。それは今まで戦ってきたエネミーたちが見せるブレスのモーションだ。風林火山のメンバー三人へと向けてグレイプワーがブレスを放出しようとする。
「させっかよっ!!」
スタン状態が解除されると同時に背負われている槍を引き抜き、片手剣から手を離し、右手に持ちかえた槍を後ろへと引き絞る。紅い光をまとった槍をグレイプワーめがけて投げ飛ばす。
───槍投撃技《レイヴァテイン》
不可視の力が槍を一直線に空を引き裂く。槍はブレスを放つ体勢にはいるグレイプワーの背中に突き刺さる。
『グォォォァァァァ!!』
スキルモーションをキャンセルしてグレイプワーの叫びは空気を劈いた。
「今だ、
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