空の王者、トナカイと仲良くなる
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、ドラゴンって空想上の生物だろ!?」
「まあ見てな、でもあんまり大声出さないでくれよ?ナミちゃんが起きちゃう」
そういうとチョッパーは口に手をやって大声を出せ無いようする、寝ている患者がいるのに大声を出してはいけないと自分の行動を咎めるようだ。言葉から察するとこのチョッパーも良い医者なのかもしれない、静かになってから頷くのを確認すると片腕だけを竜化させていく。次々と鱗や甲殻で覆われていく腕を見たチョッパーは目を見開きドクトリーヌは興味深そうにそれを見つめた。
「俺はリオレウスという竜に成る事が出来るんです、その薬も俺の爪や牙に鱗を混ぜて合わせて作ったんです」
「ほう?それは実に興味深いねぇ、お前さんの治療費はお前さんのその鱗や爪、牙って事にしておこうっかね」
「その位だったら」
その場で爪を切断し鱗を剥がし牙を抜いていくレウス、痛み自体はあるが竜化すると痛みにかなりの耐性が出来るためか痛みはそれほどまででもない。大きな袋一杯に素材を入れるとドクトリーヌは満足そうに頷き何処か意地悪い笑みを浮かべるとそのまま去って行ってしまった。チョッパーはナミのポケットに入っていた薬を改めて調べて見るとその効力に大きく驚きながらレウスに目を輝かせながら近寄った。
「お前すげえんだな!!俺こんな薬になる素材なんてみた事ねえよ!!」
「そうか、有難う」
「それに俺ドラゴンなんて初めて見たぞ、なあ身体も見せてくれよ!!」
「医者の身体検査って事なら受けない訳には行かないな」
レウスは服を脱ぎながら身体を人獣型に変形されていくチョッパーは更に目を輝かせながらカッコ良いと騒ぎながら大興奮しながら触れながら色々と調べ初めて行く。がその途中はチョッパーは手を止めてしまった、その顔には影を作り少し距離を取った。
「お前俺の事恐くないのか……?」
「何でさ」
「だって俺はトナカイなのに二本足で立ってるし……人間じゃないのに喋るし、青鼻だし……ば、化け物だし………」
段々声は小さくなっていくチョッパーの声、たったそれだけのなのに今まで辛い経験をした事がある事が解ってしまう。ドクトリーヌの助手となった今では考えられないような辛い事があったのだろう、化け物と揶揄され襲われた事もあったのかもしれない。気付けばそんなチョッパーの頭を帽子越しに撫でていた。
「俺はそんな事思ってないぞ、確かに少し驚いたけどさ。化け物とか恐いとは感じてない」
「な、なんで……?」
「それなら俺の方が化け物だからさ、だって竜に成れるんだ。普通の人間から見たら俺の方が異常さ」
「そう、かな……?お前からは嫌な臭いとかしないし悪い奴じゃないと思う」
「ありがと、嬉しいな」
気付くと二人はにこやかに笑っていた、エッヘヘヘヘヘと笑うチョッパーに釣られて一緒に
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