空の王者、トナカイと仲良くなる
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終わってるよ。もう良い方向に向かってるよ」
「はぁ……良かったぁ…」
ナミの治療は既に終わっていてそれも回復に向かっていると解るとまた力が抜けてしまった、だが今度は安堵から来る力の抜け。安心してこの脱力感に身を委ねられた、仲間の安全が解って嬉しそうに浮かべている笑みを見るとドクトリーヌもイッヒッヒっと笑った。ドクトリーヌは付いて来なと言うとレウスを連れて隣の部屋へと案内した。そこにはナミが眠っておりその表情は酷く穏やかだ。安心したような息を吐くとドクトリーヌは椅子に座りながらレウスを見た。
「小僧、お前が処置をしたのかい?小娘の着てた服の中に粉状の薬が入ってた」
「あっはい、それは俺が作った物です」
「調べさせて貰ったけどこいつだね、娘の命を繋いでたのは」
それにレウスは驚いたように声を上げた、命を繋いでいた?一体どういうことなのだろうか。
「こいつには抗生物質が含まれている、それも上質な物だね。加えて解熱に鎮痛作用まであるね。こんな薬をどうやって作ったんだい?このアタシだってここまでの物は簡単には作れない、かなり良い材料が船に積んであるのかい」
「ああそれは俺の身体から作ったんです」
「お前の、身体から?」
その言葉に良く解らそうな表情を浮かべるドクトリーヌ、三つの作用を含みながら此処まで上質な物は中々作れる物でもない。聞いた限りレウスには医療の知識はそこまでないのに一体どうやってこんな薬を作ったのかと思案してしまう。しかも自分の身体作ったと語る意味が解らない、どういう事か聞こうとした時廊下側の扉が開き誰かが入ってきた。
「おやチョッパー、良い所に来たね。隠れてないで出て来な」
「チョッパー……?」
ドクトリーヌの言葉に導かれるように振り向いて見ると一瞬眼を白黒させてしまった。そこにはなんともお粗末に隠れている者がいた。モコモコした毛皮に湾曲した二本の角にピンク色の帽子を被っている二足歩行をしているトナカイと思われる生物がいた。それはドクトリーヌの言葉に従うようにゆっくりと部屋へと入るとドクトリーヌの後ろに素早く隠れるように移動した。
「えっと、ドクトリーヌそれは……?」
「こいつは私の助手チョッパーさ」
「助手……?もしかして悪魔の実を食べているんですか?」
「ほう解るのかい?」
「俺も食べて化け物になってますからね」
ケラケラと笑うレウスにチョッパーはそっと見るように身体を出しながら蹄でちょんちょんとレウスに触れるように突く。彼にとってドクトリーヌ以外の人間は警戒する対象なのかもしれないと察する。何所が化け物なのかを確かめるようだ。
「お前、なんで化け物なんだ……?普通の人間だぞ」
「俺は動物系悪魔の実を食べてドラゴンになれるようになったんだ」
「ド、ドラゴンゥゥ!?ド
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