ガンダムW
1686話
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「おや、それは知らなかったのかな?」
「うん。サンクキングダムは名前くらいしか知らなかったよ。けど、サンクキングダムに参加しているドーリアン外務次官はコロニーにも理解のある人だったから、宇宙では結構有名だよ」
「ほうほう、その年齢の割には随分と状勢に詳しいようだね。……君、確かコロニーから来たばかりだと言ってたが……」
ふと、何かに気が付いたように尋ねてくる爺さんに、俺は頷きを返す。
「うん。連合軍がコロニーに宥和政策をとって、地球とコロニーの間で結構自由に行き来出来るようになったんだ」
これは事実だ。
ノベンタの宥和政策により、コロニーの住人でも自由に地球に降りる事が出来るようになっている。……まぁ、旅費は必要となるが。
「なるほど。なら、是非サンクキングダムを見ていくといい。折角宇宙からやって来たんだ。であれば、地球の戦乱とは関係のない場所も見ていった方がいい」
笑みを浮かべてそう告げる爺さん。
……なるほど。多分だけど、この爺さんはサンクキングダムの関係者か、そこまでいかなくてもサンクキングダムに対して好意を抱いているのだろう。
正直なところ、戦いの中を生きてきた俺にとって、完全平和主義というのは机上の空論のようにしか思えないが……それでも、このW世界では好意を抱いている者が多いのも事実だ。
そして最終的には、完全平和主義を政策に掲げた大統領が現れ、地球圏を纏める事になる。
まぁ、結果としてマリーメイア軍によるクーデターが起きるんだが。
ただまぁ……そうだな。1回くらい、サンクキングダムを見ておいた方がいいのかもしれないな。
「うん、分かった。ちょっと興味深いし、行ってみるよ」
情報を教えてくれた爺さんに、そう感謝の言葉を口にするのだった。
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