ガンダムW
1686話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
クスやノインと知り合っていない。
その二人の代わりに動き回ったのが、養父のドーリアンだったのだろう。
そして、ドーリアンの姿以上に驚いたのは……
「ヒイロ・ユイ、か」
小さく呟く。
……そう。リリーナの側にドーリアンがいて、更にその近くにはヒイロの姿があったのだ。
ずっと行方不明だったヒイロだが、予想通りリリーナの側にいたらしい。
こちらとしては、予想通りの展開ではあったが……それでも、こうして堂々と表に出てくるとは思わなかった。
ともあれ、カトル、トロワ、ヒイロと、行方不明だった3人のガンダムパイロットの姿を確認出来たのは、大きな収穫といえる。
ただ……ヒイロとウイングガンダムはかなり強力な戦力だ。
だとすれば、地上にはまた新たな勢力が生み出された事になる。
何だか、こうも勢力がポコポコ現れると……うん、まぁ、それがW世界らしいと言えばらしいんだろうが。
にしても、サンクキングダムか。
これからの歴史にどう関わってくるのか、少し気になるな。
原作だと結局ロームフェラ財団に潰されてしまったが、この世界でも同じようになるとは限らない。……いや、原作とは状況が違い過ぎるのを思えば、恐らくそう簡単に原作と同じようにはならないだろう。
ロームフェラ財団は原作と違って宇宙を掌中に収めてはおらず、MDの生産工場もそう多くはない。トレーズ派と財団派に分裂して内乱しており、原作ではロームフェラ財団の強力な戦力となったビルゴも開発されていない。
もしこの状況で財団派がサンクキングダムに攻め込むような事になれば、それこそトレーズ派や中東連合辺りに責められる筈だ。
……こうして見ると、財団派はもうどうしようもない状況だよな。
何を考えて中東連合にも攻撃を仕掛けたのか、さっぱり分からん。
『OZの財団派と中東連合の間で戦闘が起きた件についての続報が入って来ました』
丁度考えていた事についての話になったので、改めてTVに視線を向ける。
いつの間にかサンクキングダムの話は終わり、次のニュースになっていたらしい。
『OZ財団派と中東連合の戦いでしたが、そこに今まで宇宙で活動していた、エンデュミオンの鷹が姿を現したそうです』
『その、エンデュミオンの鷹ですが……つい先日までは宇宙にいましたよね?』
「ぶっ!」
まさかTVのニュースで自分の事を言われるとは思ってなかった俺は、思わず噴き出す。
幸いだったのは、口の中に何も入っていなかった事か。
もし入っていれば、色々な意味で大惨事になっていたのは間違いない。
……にしても、何だってニュースでエンデュミオンの鷹が出てくるんだ?
いや、別に秘密の回線とかを使っていた訳ではなく、オープンチャンネルで自分の事をエンデュミオ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ