空の王者、冬島を舞う
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っとで、ナミさんを診せられるんだ!!」
必死にレウスを励ますサンジ達、その言葉はしっかりと聞こえているが既に彼の意識は無くなり掛けていた。それでも身体は進んで行く。仲間の為に……そしてココアウィードの中央の広場へとレウスは降りた、その際に住民たちは大騒ぎするがドルトンが必死に呼び掛けパニックを静める。
「この町にいるんだな魔女のばあさんは」
「おいルフィもっとそっと降りやがれ!!」
雑にジャンプして降りるルフィを咎めるサンジ、それに続くように降りようとした時レウスの身体が一気に傾いた。ビビとウソップがずり落ちドルトンはジャンプして飛び降りる。リオレウスという巨体は重力に引っ張られるように雪が積る地面に没した。
「お、おいレウスしっかりしろよ!!?大丈夫か!?」
「レウスさんしっかりしてレウスさん!!」
必死に二人は呼び掛けるが全く応答はない、徐々に身体は元の人型に戻っていく。それを見て周囲の人々はドルトンと同じ悪魔の実の能力者とある意味安心したがそんな事は気にならなかった。今新たに仲間が倒れてしまったのだから。
「おやなんだか騒がしいと思えば、ドルトンアンタかい」
「ド、Drくれは!!」
レウスが倒れこんだ広場に一匹のトナカイを連れた女性が現れた、その姿を見た瞬間にドルトンが叫んだ。それを聞いて一斉にそちらを見た、皆が魔女というのが納得出来てしまった。140近い高齢だと聞いたのに背筋は真っ直ぐに伸び言葉は強くハッキリとしている、しかもこの寒さの中臍だしの服を着ている、正に魔女だ。
「あのばあさんが医者か!?」
「ああそうだ、唯一の医者。Drくれはだ。Dr、すみませんが急病人です、熱が42度もあるんです!!」
「何だって……?見せな!」
彼女はドルトンの言葉を聞くとすぐさまナミの元へと走り、その顔を見ながら熱を測った。そしてすぐさま彼女が患っている症状を理解し病気の正体まで特定し顔をこわばらせた。
「こいつは……確かに拙いね、だがここで治療は出来ない。薬は城だ、付いておいで。それとそっちの奴も病気かい見せな」
くれはは倒れこんでいるレウスを仰向けにすると即座に診察を開始する、だがこちらは病気ではなかった。過度に溜まった過労と精神的な負担によるダウンと診断出来たがこちらもこちらで治療は必要になるレベル、どれほどまでに身体を酷使すればこうなるのかと不思議に思える程だ。
「その小僧も連れて来な、但し遅れたら置いて行くからね」
「ああ、サンジレウス頼む!」
「任せろ!」
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