108部分:第十話 張飛、また馬超と会うのことその七
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第十話 張飛、また馬超と会うのことその七
「また出て来たのだ」
「というか絶対に別人なのにな」
「声も外見も同じなんて」
張飛達もそれがどうしてかわからなかったが。それでも言うのであった。
「まあとにかくなのだ」
「悪い奴等なのは間違いないしな」
「ここは助けないと」
それぞれの得物を構えて前に出ようとする。それは許緒も同じだった。
「ねえ、そういうこと止めない?」
「んっ、何だおめえは」
「女ばかりじゃねえか」
「何しに来たんだ?」
「子供いじめるのはよくないよ」
こう三人に言うのである。
「だからここは帰ってくれないかな」
「そうなのだ、借金取りの様だが」
「あまり無茶なことはしないでおこうな」
「ここはね」
張飛達も言う。そしてその何処かで見た三人組は彼女達に対して言うのだった。
「こっちも慈善事業じゃねえんだよ」
「そうさ、女ばかりだが邪魔するなら容赦はしねえぜ」
「特にそこのちっこいの」
小さいのが言ってきた。
「手前は大人しくしてな」
「ちっこいの?」
「ちっこいのっていったら」
ここで張飛と馬岱が顔を見合わせた。
「蒲公英のことなのだ?」
「鈴々じゃないの?」
お互いにこんなことを言い合う二人だった。
「鈴々小さくないのだ」
「私だってそうよ」
「そこの手前だよ」
「ピンクの角のよ」
「一番のチビがよ」
「チビ!?」
ピンクでわかった。誰がどう聞いても許緒である。それを聞いた彼女の様子が変わった。
「チビって言ったな」
「ああ、言ったぜ」
「それがどうしたってんだ?」
「わかったならとっとと帰りな」
「ママのミルクでも飲んでな」
「許さないぞ!」
顔をあげてだ。怒った顔で何処からか出してきた銀色の鉄球を振り回してきた。鎖で手にあるけん玉につながれている。巨大な鋼のけん玉だった。鉄球には無数の棘まである。
それを振り回してだ。そうして三人に襲い掛かる。
鉄球が三人の前に落ちるとだった。それで終わりだった。
「ひ、ひいい!」
「こいつ等、それなら!」
「覚えてろよ!」
三人はそれを見てすぐに逃げ去る。後に残ったのは男の子だけだった。男の子は四人に対して事情を話した。
「お金は借りて利子も払ったんだ」
「それでもだというのか?」
「何か利子がまだあるとか言ってね」
「典型的な悪徳高利貸しじゃないか」
話を聞いて言う馬超だった。今一行は男の子に案内されて彼の家に向かっている。御礼におもてなしをするというのである。
洛陽の郊外だった。そこまで行く間に許猪は次々に食べ物を見つけてそれを背中の篭に背負っていた。様々な茸や野菜等である。
「随分とあるのだ」
「僕食べ物を見つけるのが得意なんだ」
笑顔で張飛に
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