空の王者、冬島に到着する
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ナミちゃんを、楽にして上げられるって言うんだ……?」
今現在ナミの苦しみを少しでも和らげる薬を作れるのはレウスのみ、材料自体はあってもビビ達はどの割合で混ぜたり磨り潰したりして飲ませれればいいのか解らない。ならば倒れる訳には行かない。自分だって麦わらの一味なんだからしっかりしなくてはという強い意思で気を持ち直すとキッチンへと入り濃いコーヒーを淹れて喉へと流し込むと直ぐにナミの元へと戻って行った。
「(無理が、祟ったか……?少し眼が……)」
翌日、降頻っていた雪はなりを潜めた気候が安定しつつも寒さが続くようになっていた。不安定さが異常さの一つでもある偉大なる航路にしては安定しすぎていると思いつつも疲労からか掠れ初めている視界に活を入れながら獣人形態になりながらリオレウスの視力の良さを活かしながら周囲警戒をしながら島を探す。
「う〜さみぃ……にしても安定して寒くなってきたな」
「だな〜、それもやっぱりこの海の不安定さゆえかもな」
「いえきっと島が近いのよ。きっと冬島ね」
偉大なる航路には四季の一つが主な季節となっている島が幾つも点在しているらしい。それらの島に無数にある偉大なる航路の海は普通で入られなくなり不安定になってしまうとの事、逆に言えば気候が安定した場合は島が近い事の証明になると言う。その説明に感心しつつレウスも水平線を見続けると僅かに何かが見えたような気がした。
「サンジ、何か見えないか!?」
「ああ、見えたぜ遂に見つけた……!島が、あったぞぉぉぉぉ!!!!」
見張り台に立っているサンジが思わず歓喜の声を上げた、雪が高く降り積もっている冬島が少しと奥に見えている。これで念願の医者にナミを見せる事が出来る!!とウソップやビビも嬉しそうに声を張り上げる、それに釣られるようにレウスも嬉しげに笑みを浮かべるが気が抜けてしまったからかその場に座りこんでしまう。
「レ、レウスさん!?」
「お、おいおいレウスまさかお前も病気か!?」
膝をつきながら激しき呼吸を乱す彼を心配そうに見つめながら肩を貸して立ち上がらせるビビにレウスは疲れ切っている笑みを浮かべた。
「大丈夫……これで、ナミちゃんを医者に見せて上げられると思うと気が抜けちゃって……」
「ったく吃驚させないでくれよ……」
「少し休まないと駄目よレウスさん、まともに寝てないんでしょ……?」
「何……もう大丈夫さ、心配してくれて有難う。元気出てきた」
お姫様に心配されるなんて男冥利に尽きるねと軽口を叩きながら柵に手を置きながら迫って行き冬島へと真っ直ぐ視線を向ける。後少し、医者の所まで連れて行ってナミがもう大丈夫だと解るまでの辛抱だと思いながら上手く力が入らない身体に活を入れる。一面雪に覆われている島、正に冬島というような島だ。まあこれ
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