第六話 神殿その六
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「止めておくことにした」
「おや、悪いことを言ったかい?」
「そうでもないがな」
「今はかい」
「止めておく、次の機会だ」
「俺は気が向いたら行くか」
久志はこう考えていた。
「そうしようか」
「あんたはそうするんだな」
「ああ、それじゃあな」
「今からだな」
「中に入れてくれよ」
門の向こう即ち町の中にというのだ。
「神殿に行きたいからな」
「まずはそっちだな」
「そうした店に行くにしてもな」
「後だな」
「ああ、その後にするぜ」
兵士に笑って言った、そのうえでだった。
久志と英雄は兵士に門を開けてもらってだ、その門を潜ってだった。二人で町の中に入った。その町はというと。
二人がこの世界で行ったどの町よりも人も店も家も多く賑わっていた、久志はその町を見回して言った。
「門前町か」
「そうだな」
英雄も久志のその言葉に頷いた。
「ここは」
「しかも神殿はかなりでかいな」
前、町の中央にあるそれはかなりの巨大さだった。神殿というよりかはそれ自体が城の様な大きさである。石造でその造りは壮麗ですらある。
「これは刀剣以外にもありそうだな」
「多くの神々が祀られているのかもな」
「それで歴史も古いんだろうな」
「日本の神社仏閣と同じだな」
英雄はこうも言った。
「それは」
「祀られている神様が多くて歴史が古いとか」
「大きくなる」
神殿もというのだ。
「あと場所もいいとだ」
「そっちもあるか」
「要因はな」
「島の真ん中位にあったな」
久志はここで地図を思い出した、そこにあった神殿の場所を。
「そうだったな」
「真ん中にあるとだ」
「集まりやすいな、人も」
「そのこともあるのだろう」
「そうなんだな」
「だからあの神殿も巨大でだ」
「参拝する人も多いだろうな」
久志はこのことからも言った。
「それでな」
「しかもだな」
「お布施も多いだろうな」
「それは当然だろう」
「やっぱりそうだよな」
「そして神職の者も当然多いが」
英雄は神殿を見つつだ、久志にこのことも話した。
「このことも重要だ」
「神職、神官の人達か」
「そうだ、彼等は知識も教養も高い筈だ」
「ってことは」
「話をl聞けばだ」
「それでだな」
「これまで以上に正確な情報を多く手に入れることが出来る、書もある」
これもというのだ。
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