暁 〜小説投稿サイト〜
NARUTO〜サイドストーリー〜
SIDE:A
第十四話
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ものはイタチさんから見せてもらっているし聞いているが、その上位互換版の万華鏡は本来ならうちは一族以外の者はあずかり知らぬ話なのだから。それもうちはの人たちでもごく一部の人しかその存在を知らされていないと聞くし。


 今朝、珍しく原作知識を夢という形で再認識した俺。夢の内容はイタチさんが抜け忍となりサスケが復讐の鬼と化すあのうちは一族惨殺事件だった。起きて早々に「まさか今の正夢じゃないだろうな!?」と思ったが、少し冷静になってみると「……んん?」と首を傾げた。


 冷静になってよーく考えてみよう。そもそもなぜ【うちは惨殺事件】が起きたのか。


 うずまきハルトとしてこの世界に生れ落ちてから早九年。原作知識もかなり風化しており細かな内容は覚えていないが、【うちは惨殺事件】の大まかな流れとしては次の通りだったと思う。




【原作では】


・根のリーダーのダンゾウがイタチに任務としてうちはを根絶やしにするように指令を下した。なぜうちはを滅ぼす必要があるのか?


・うちはがクーデターを企てているため。ではなぜクーデターを企てるのか?


・木の葉がうちは一族を里の一区域に隔離して監視しており、里に対する不満が募っていた。ではなぜ隔離したのか。


・九尾襲撃事件の裏で糸を引いていたのがうちは一族であると里の上層部が考えたため。


・すべては九尾襲撃事件が事の発端である。




 そう結論付けた俺は今更ながら重大なことに気が付いた。うちは一族隔離されてねーじゃん!と……。


 今の今まで気が付いていなかったのだが、この里にはうちは区域なる隔離区域は存在せず、うちはの人たちも普通に木の葉の里で悠々と生活しているのでござる。街中でうちはの人を見かけてもたまたま里に買い出しとかに来てるのかな程度の認識で全然その辺りの事情を意識していなかったのだ。


 そもそものことながら、九尾襲撃事件を他ならぬ俺自身が阻止したのだから、こうなることは当然といえば当然なわけでして。


 まあ分かりやすくぶっちゃけて言うとだ――。




【俺氏の活躍による現実】


・九尾復活するも俺氏の活躍により里の人的被害はゼロ。九尾も使い魔になり丸く収まる。


・九尾が復活した謎は残るが死傷者は出なかったため、事件そのものに対しては緒を引かずに終わる。結果、上層部も九尾が復活したのは自然災害で発生した天災だと判断したため。うちはとは関りはない。


・じゃあ、うちはを隔離する理由がなくなる。


・隔離しないんだから当然クーデターも起きない。


・クーデター起きないんだから、ダンゾウがイタチにうちはを滅ぼす命令を下すはずがない。




 お
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