あんたがね!!
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だ正確な日付は調べられていないけど、一ヶ月後といったところかな?」
すでにほとんどの暗号解読は終了しているらしい。ヒビキさんも仕事が早いな。
「日にちがわかれば対応はできる。その上で対する相手を決めておくのは有効だと思うが?」
「そうだな。それならいいだろう」
こうして作戦は無事に決まった。後は詳細を決めるだけだけど、ここからが重要で、困難なところだ。
「俺にイザベリーを任せてくれないか?」
真っ先に手を上げたのは幻影の竜。彼は自身のかつての仲間である女性を相手したいと希望してきた。しかし、それに異議を唱えるものがいる。
「お前の気持ちもわかるが、それよりもあの変身女を相手した方がいいんじゃないか?」
ローグさんの心配しているのは変身した相手を操れるルナだっけ?という女性の対処。様々な人物に変身できるグラシアンさんだったら、別の姿で彼女の前に現れて、正体がバレる前に倒す。それが考えられる一番理想な形だと思うんだけど・・・
「だけど、イザベリーのデータは全くないだろ?だったらよく知っている俺が相手をした方がいいと思うけど?」
「それはそうだが・・・」
どちらの意見も正しいだけに、否定することができない。全員がどうすればいいのか考えていると、ウェンディがそっと手を上げる。
「あの・・・そもそもなんでその人は相手を操れるんですか?」
冥府の門のセイラは言葉で相手を操るって呪法を使っていたけど、相手に変身することはなかった。彼女も言葉で操れるようだったから、変身する必要があるようには思えないんだけど・・・
「たぶん、視覚で相手の脳を混乱させているんだろうな」
「視覚で・・・ですか?」
「うん。相手の姿に変身することで、敵に“自分がいる”と一瞬でも勘違いさせることができれば、相手の自由を支配することができるんだと思うよ」
だから魔力は大きいとは思えないのに、俺でも逆らうことができなかったのか。たけど、カラクリがわかれば対応できそうな気もするけど。
「じゃあ相手を自分と思わなければいいんだね!?」
「それが簡単にできるほど、人間は優れていないよ。鑑を見ても自分と思わないくらいじゃないと、とてもじゃないけど無理だよ」
いくら警戒していても、ほんの一瞬でも、無意識にでも脳がそう思ってしまったらダメ。そんなの対策のしようがないじゃん!!やっぱりグラシアンさんに戦ってもらうしか・・・
「さっきの解説って、本当ですか?」
ローグさんの意見を採用するしかないかと思っていたところ、隣から新たに質問する声が聞こえてくる。
「うん。たぶん間違いないよ」
「そうですか」
ヒビキさんは古文書であらゆる魔法を調べているだろうし、似たよう
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