あんたがね!!
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猫耳の女性。今無事なのは俺、カグラさん、ミリアーナさん、グラシアンさん、スティングさん、ローグさん、リオンさん、ヒビキさん、シェリア、ソフィア、そしてウェンディの11人。あとシャルルとセシリーもいるけど、二人はケガをした皆さんのそばにいるから、こっちには来れないんじゃないかな?
「できることならシェリアとウェンディは国王のそばから離れさせたくない」
「シリルも残していた方がいいかもしれませんよ」
治癒魔法が使える俺たちは、万一王様がやられた際に治療を行い、命を救うためには側近として護衛に置くのがいいだろう。そうじゃないと今の俺みたいになってしまうかもしれないし・・・
「考えただけで悲しくなってきた・・・」
最初のグループ分けではウェンディとシェリアを残しておけばと、俺を偵察部隊に置いたのが仇になってしまった。辛うじてケガ人リストには入らなかったけど、もう同じようなことはするべきではないと言う考えなんだろうなぁ・・・
「ねぇねぇシリル」
「ん?」
そんなことを考えていると、隣にいたソフィアが声をかけてくる。大事な作戦会議中に一体なんだと思っていると、彼女は気になってきたことを問いかけてくる。
「なんでローグさんの上着着てるの?」
なぜこのタイミングでその質問をしてきたのか、甚だ疑問だが、気になるのも仕方のないことだとも言える。実は今俺は上にローグさんが普段着ている上着を羽織っている。当初はグラシアンさんから上着を借りたのだが、彼がなぜかローグさんと上着を変えようというから彼のものを羽織っている状態になっているんだけど。
「なんか、胸元がキツくて・・・」
本来の俺の衣服の胸元が苦しくて着ていられないのだ。だからサイズの大きいローグさんの衣服を借りて、羽織っている状態なのである。
「・・・」
「イタッ!!ちょっ!!ソフィアやめて!!」
質問に答えた瞬間、なぜか彼女の表情が怖いものに変化する。そして女性のようになってしまった胸をバシバシ叩いてくるので、痛くて声を上げる。
「何やってるのソフィア!!」
冷静さを失い意味不明な行動に出ているソフィアを止めようと割って入ってきてくれたウェンディ。それはいい、それは非常にありがたいんだけど・・・
ムニュッ
「あっ」
その彼女のその手が俺の胸を掴んでいるのが問題なんだ。しかも確信犯で明らかに揉んできてるし。
「あんたがね!!」
その突っ込みには激しく賛同する。ソフィアを制止しながらもガッツリと胸を揉んできており、ちょっとウェンディらしくない。
「いいんだもん!!私は彼女だから!!」
「だからって触りすぎ・・・んっ」
出そうになる声を必死に押さえつつウェンディを払い除けようとするけど、徐々にそれを
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