暁 〜小説投稿サイト〜
俺たちで文豪ストレイドッグスやってみた。
第5話「汝に幸あれ」
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笑顔に戻った狼牙は、直後、衝撃的な言葉を口にした。

「このビル、今、僕たちの方で完全に包囲させて貰ってまーす」
「……何っ……?」

 窓の外を見る達也。彼の表情がこわばる。健にも分かる。なんというか、重圧。狼牙の言っていることは、真実だと、本能が告げている。

「達也、なんか解決方法ない?」
「無理です。完膚なきまでに囲まれてます」

 珍しく、達也が即答でさじを投げる。

「なんだって、そいつはたいへんじゃぁないか!」

 お道化て見せる健。

「はい、というわけで、健さんたちはおとなしく降伏しやがってくださいませませ〜」

 狼牙はにっこりと黒い笑みを浮かべる。ひっ、と、小さな悲鳴を上げる絵里。

「健さん……どうするつもりなんだ?」

 兵児が問う。健はうーん、とうなると。

「うん、打つ手なし! 分かった、降伏しよう!」

 両手を挙げて、たははー、と笑った。

「「「え?」」」
「え?」

 探偵社の四人が驚いたように目をむき、健を見る。

 そして誰より。

「……え?」

 狼牙が、間抜けた声を上げた。
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