本格的ヌードモデル体験
[1/3]
[1]次 最後
私が通っているのは、学生の30人に1人がヌードモデルを経験する女子短大だ。
美大でもないのに、この数字は異常かもね。
で。
私は、いま、素っ裸でモデル台に立っている。
S教授のゼミの募集に応募したのだ。
一応、ガウンを脱ぐ時は緊張した。
学生は女ばかりだけど、S教授は男性だし。
考えてみると、学内で全裸は初体験だった。
初めてにしては、落ち着いてるね、とS教授は評価した。
学内では初披露だけど、数人の男女に、マンツーマンで鑑賞された裸体だから、よほどのポーズにされない限り平気ですよ、と心の中でつぶやいていた。
S教授から、お尻を誉められた。
ここはちょっと複雑。
さすがに言葉だけでは濡れないけど、最近は、意外なほど軽い刺激で潮を噴くことあるのだ。
◆
お尻を誉められると、控え室で脱衣した時を思い出してしまう。
ショーツを下ろす前に、備え付けの姿見を見た。
セルフチェック。
もし、どうしても下着を脱げなかったら、つけたままでモデルになってもかまいません。モデル料は差し引きません。と事前に言われたのだった。
土壇場で脱げなかった人が過去にいたのだろうか?
そんなこと言われたら、よけい恥ずかしい――あ。
濡れちゃった。
だから、脱ぐしかなかった。
◆
拘束時間が終わって、モデル台を降りた。
またお願いします、と言われて、嬉しかった。
その日は、家での夕食を少しリッチにした。
またお願いします、か。
――――――――――
ほんの数日で、再び、S教授にヌードを見せる日が来た。
教授は52歳。容貌も振る舞いも紳士そのもので、女性を安心させる魅力がある。
今度の依頼は、個展の作品になるかもしれないという。
私のヌード公開の経歴はというと――
・中学生で、クラスメートに半裸。
・高校生で、文化祭限定で映画デビュー。
・短大生で、個人画家のデュエットヌード。
脱いだわりには、多くの人の目に触れてないことに気づく。
ついに、今回、初の一般公開の全裸となるかも。ちょっと複雑だった。
◆
二度目の全裸の私は、藤椅子でしどけない姿をさらしていた。
楽なポーズだし、教授の姿は視界に入らない。
緊張もしないし、恥ずかしくなもい。
ただ、無防備な全裸で男性と二人きりでいるシチュエーションは初めてだ。
エロ小説では、襲われたりするよね。
なにしろ裸だし。男と女だし。
そういえば、最初は、結構ヤバかった。
私はブラウスとミニスカートで来た。ポーズは決まっていて、すぐ裸になるものと思っていたら、
何も脱がずにポーズ決めからだった。
しゃがんだり、寝転んだりするたびにピンクの下着が見えてしまう。
どうせ裸になるけど、
[1]次 最後
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ