空の王者、看病する
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助かった!」
「レウスさんナミさんはどうなの!?」
「熱が40度、加えて多分だけど動脈炎や他にも……!!」
「そんなっ……!!!??」
レウスの診断にビビは思わずショックを受けながら口に手を当て如何したら良いのかと思ってしまう、病気に掛かった事の無いルフィはそんなに辛いのか?と思わずサンジに聞いてしまうが彼も掛かった事は無いらしいがこんだけ辛そうにしてるんだからそう決まってんだろうがァ!!!と蹴り飛ばされた。舌打ちをしながら自らから抜けた牙や爪に鱗をすり鉢に突っ込むとそれを磨り潰して粉状にしていく。
「レウスさん如何しよう……!?って何をやってるの!?」
「竜化した時に抜けた俺の牙とか爪とか鱗を磨り潰してるんだ、動物の牙や爪は煎じて呑むと薬になるだろ?俺は病気になった時にそれを試して見たんだ、それが大当たりだったんだよ!」
「それじゃあ薬になるの!?」
「ああ、鎮痛剤と解熱剤位にしかならないけどな……ないよりマシだろ!サンジ水!」
「此処に!!」
三種類の物を粉にしてナミにそっと飲ませる、少々苦いがそれでもナミは飲んだ。それを固唾を呑んで見守るが次第にナミの表情は少しではあるが安らいでいく、ある程度は苦しみを取り除いて上げる事は出来るようだと思わず安堵してしまう。
「おおっ治ったか!?」
「直ぐには治らねぇよ。今は安定してるだけ、大急ぎで医者に見せないと命に関わる……!!」
この言葉にルフィは医者を探すことを決意し大急ぎでアラバスタに行こうと言うがビビによると一週間以上は掛かってしまうとビビは力無く答えた、そんな時間ナミの身体が持つとは思えない。だがビビも急いで国に戻らなければならない。先程ナミを看病する為に道具を探した際に見てしまったのだ、アラバスタの凶報を知らせる新聞を……。30万人以上の国王軍が反乱軍に寝返ったと言うニュース、一刻でも早く国へと戻らないと行けないと言う事態になったのにこの状況。ビビは絶望に表情を染めたが瞬時に顔を切り替えた。
「私は直ぐにアラバスタに行かないと……だから今すぐ医者を探しましょう!ナミさんが元気になってこそ、一番のスピードが出るでしょ!!」
「ビビ!!おうそれ以上は出ねえ!」
「惚れなおしたぜビビちゃん!良く言ってくれたぜ!!」
「ああ、そうだな。サンジ、ルフィ大急ぎで見張りを頼む!近くの島を探すんだ、ビビちゃんはウソップの手伝いに!」
レウスは新たな薬を作ると同時にナミの傍で看病を続けると告げ指示を出した、現状でナミの苦しみを少しでも和らげられるのはレウスのみ。ならば傍に居続けて何時でも薬が出せるようにしておくが良いとサンジ達も納得し部屋から飛び出していった。それを見送るとレウスは新たな薬を作り始める、少しでも多く作って置かなければいけない……という意識があ
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