暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1684話
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を出すのは難しいが、エンデュミオンの鷹であれば財団派に敵対している以上、問題はないだろう。

「とにかく、こっちの答えは変わらない。今は動く事が出来ない。ウイングゼロが完成すれば、地上に向かって戦力を派遣する事も出来ないではないんだけどな」
『……分かりました。では、上にはそのように報告しておきます』

 若干不満そうな声ではあったが、それでもサリィはそれ以上言い募ることもないまま、通信が切れる。

「また、妙な事を思いついたんでしょ?」

 通信が切れると同時に、凛がベッドの上からそう言ってくる。
 通信が来た時は疲れから眠そうだった凛だが、俺とサリィの話を聞いている内に頭が冴えてきたのだろう。まだ情事の疲れから気怠げな様子ではあるが、そう尋ねてくる。

「まあな。地上で騒動が起きているのなら、地上でも宇宙同様に膠着状態にしてやればいい。……つまり、エンデュミオンの鷹の出番な訳だ」
「頑張るね」

 こちらも気怠そうではあるが、綾子がそう告げてくる。

「ウイングゼロが完成するまではな」
「けど、その場合でもピースミリオンがある以上、地上には全員で行けないだろう? 特に凛はピースミリオンの艦長だし」
「その辺は、後でどうにかするしかないだろうな」
「どうにかって……どうにもならないと思うけど」
「一応ウイングゼロは単機で地球に降下出来るだけの能力を持っている以上、最悪連合軍から要請があったら俺がウイングゼロで地球に降下する……って手段もあるだろ」

 その言葉に、凛と綾子はうわぁ……といった表情を隠しもせずに俺に視線を向けるのだった。
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