ガンダムW
1684話
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悪、連合軍に接収されるという可能性も否定は出来ない。
空母的な扱いのピースミリオンだが、その大きさからかなりのMSを搭載可能だ。
つまり、MDの母艦として考えても十分戦力として考える事が出来る。
連合軍が、それを欲しいと思わない筈がなかった。
幸いと言うべきか、現在の連合軍でMDを相手にしても無双出来る俺達シャドウミラーは、戦力として非常に強力だ。
それだけに、連合軍でも馬鹿な真似は考えないだろうが……それはあくまでもピースミリオンに俺達が乗っていれば、の話だ。
ここでピースミリオンを残して地上に向かえば、連合軍が妙な企みを抱いてもおかしくはない。
セプテムがそんな真似をするとは思えないが、それ以外の面子は妙な事を考えてもおかしくはない。
元々シャドウミラーという外様の存在に面白くない感情を持っている者も決して少なくないし。
そんな風に難しい表情を浮かべている俺の様子に、映像モニタの向こう側にいるサリィは難しい顔をする。
サリィも理解しているのだろう。現在のシャドウミラーが地上に赴くような事をした場合、ピースミリオンがどうなってしまうのかを。
勿論シャドウミラーとしての力を考えれば、そう迂闊な真似をする奴がいる筈もない。
だが、世の中には自分達であれば上手くやると、そう考える者が多いのも事実。
『セプテム将軍に対して、その辺りを話しておけば……』
「セプテムの影響力が強くても、それで軍人全員をどうにか出来る訳じゃないだろ」
元々セプテムは、そこまで高いカリスマ性を持っている訳ではない。
それどころか、純粋なカリスマ性という意味では、セプテムはトレーズの足下にも及ばない。
……まぁ、カリスマ性があればあったで、部下が暴走してしまいかねないという難点もあるのだが。
それこそ、トレーズが望んでないにも関わらず、トレーズ派などというものが出来たのがその証拠だろう。
『ですが、それは……シャドウミラーの戦力を宇宙で遊ばせておくのは、連合軍としてもそこまで余裕がある訳ではないので……』
「だろうな。MDの方も地上ではそこまで使われてる訳じゃないだろう?」
『ええ。一応トーラスを地上で使えるようにというのは、綾子の一件である程度のノウハウがありますし、そこまで手間でもないんですが……そもそも、トーラスの生産ライン自体が……』
「だろうな」
そもそも、今でこそトーラスは連合宇宙軍では普通に使われているし、OZやバートン財団でも普通に使われている。
だが、元々トーラスというのは、OZの最新鋭MSなのだ。
技術的にOZより劣っている連合軍では、トーラスの生産プラントがあっても、そっくり同じ物を作る……という訳にはいかないのだろう。
勿論、技術というのは日々進化しているし、
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