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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第62話 偽りの笑顔
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 そして、場面はカイトとモカ。

「ちょっと遅くなっちゃったね。」
「まあ 仕方ないな。でも まず間違いないのは、遅くなったのはオレ達のせいじゃない! 猫目先生のせいだ!」

 理科担当の先生に頼まれ資料を運んでいたのだが、理科の実験で使う魚がいなくなった!と言うことを、言われて探しに戻っていたのだ。

「頼まれたのが魚って言う時点で、色々と嫌な予感はしてたけど、 授業で使うものに手を出すなんてな……。備品だろ? アレ学園の」
「あははは……おかげで大変だったね……」

 資料のサカナがいなくなってしまった為、2人でもう授業が終わった上級生の理科担当の教師のところまで借りに言ったのだ。

 もちろん、猫目先生(はんにん)にはきつく言い聞かせたから更に時間がかかった。

 でも、一先ずは部活時間までには帰ってこれた事は安堵している様子だった。

 安堵はしていたんだけれど、嫌に部室の中が騒がしい事に気付く。


「ん? 何か部室が騒がしいよ。カイト」
「ほんとだ……。 ううむ。なーんか嫌な予感がするけど……、まあ とりあえず入ろう。遅れてるし」
「そうだね! 皆待たせちゃってるし」

 モカは、『遅れてごめんね!』といいながら部室に入っていった。
 カイトもそれに続いて入ってみると。


“もにゅっ むにゅっ むにゅっ”


 なんとなんと、つくねがくるむの大きな胸を揉んでいたのだ。ゆかりがモカにしていたシーンを見たが、あれは、子供がじゃれているようにしか見えなかったからまだ良かったんだが、流石につくねだったら アウトだ。

「ななななな!!!」
「…………………」

 モカは、取り乱していて、恥ずかしながらカイトは突然の光景に思考が停止してしまっていた。

 勿論、モカとカイトが入ってきた事には気付くつくね。

「あああ!!! モカさん!! こっ これは違うんだーーー! 体が勝手に動いちゃて!!!」
「きゃああん!」

 胸を揉まれているくるむも、さすがにここまでされた事は無かったのか、恥ずかしいのか顔を赤くしていた。

 でも、それを見て納得できないのがモカである。相手がくるむだから。

「ちょっと! くるむちゃん!! またつくねに魅惑の術(チャーム)使ったんでしょーー!」

 モカは顔を背けながら、くるむに言った。くるむの場合は所謂前科があるから、まず一番にそれを疑った様だ。

「なっ! 違うわよ! そんなことしてないわ!!」

 当然ながら、くるむも反論する。真剣に振り向かせようと努力しているくるむからすれば、事実無根であるから怒ってしまうのも当然だ。勢いよく立ち上がったその時。


 何処かの漫画宜しく、完璧なタイミングで、つくね
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