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TATOO
第二章
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 そしてだった。私は実際にだった。
 店の中を見回す。そうしてそうした女がいるかどうか見回した。けれどそんな相手がそうそういる筈もなくて。私はとても面白くなさそうな顔でまた呟いた。
「一人もね」
「そりゃまあいないでしょうね」
「そうした人はね」
「女の人も同じね」
 誰もがだった。もう一つの性の方もだった。
 同じ様な服を着て同じ様な髪型で。化粧もそうだった。
 耳をすますと話題もだった。音楽にドラマに仕事に流行のことに。
 そんな話題も聞いて。私は溜息をついた。
「本当に同じね」
「ううん、じゃあレズも駄目なのね」
「そっちも」
「ええ。男も女もなのね」
 誰もがアンドロイドだとわかった。それでだった。
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