第二章
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
そしてだった。私は実際にだった。
店の中を見回す。そうしてそうした女がいるかどうか見回した。けれどそんな相手がそうそういる筈もなくて。私はとても面白くなさそうな顔でまた呟いた。
「一人もね」
「そりゃまあいないでしょうね」
「そうした人はね」
「女の人も同じね」
誰もがだった。もう一つの性の方もだった。
同じ様な服を着て同じ様な髪型で。化粧もそうだった。
耳をすますと話題もだった。音楽にドラマに仕事に流行のことに。
そんな話題も聞いて。私は溜息をついた。
「本当に同じね」
「ううん、じゃあレズも駄目なのね」
「そっちも」
「ええ。男も女もなのね」
誰もがアンドロイドだとわかった。それでだった。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ