Extra edition
忘れられない誕生日
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済ませていない2人の食欲をそそった。
「おはよう、みなくん。美琴ちゃん。」
「おはよ、母さん。」
「ママおはよー。」
みなくんというのは、湊の母…美鈴が呼ぶあだ名で湊本人も呼ぶことに対しては不満を持っていなかった。
家族4人で席につき、朝食を済ませる。
今日の朝食は和食でどれも美味しいものだった。
「あ、そうだ!」
美鈴が何かを思い出したのか、いきなり立った。
それに驚いたのか紅茶を飲んでいた美琴がむせてしまった。
「美琴、大丈夫?母さんはどうしたの?」
「今日は早く帰ってきてちょうだいね!美琴ちゃんの誕生日パーティーだから!」
「た、誕生日パーティー!?ママそんな、だい…」
「良いから良いから!」
──僕も準備しないと……。
そんな賑やかな会話が続き、湊と美琴は学校へ向かった。
湊は放課後、あるデパートに来ていた。
理由は妹である美琴の誕生日プレゼントを買うためだった。
今の美琴は湊が本当の兄だと思っているが、実際は血の繋がってない義理の兄。
湊と美琴の繋がりは、母親同士が親友だった事もあり関わっていたが、今の美琴には当時の"幼馴染みの湊"の記憶はない。
何故記憶がないかは、後ほど本編で。
──美琴が喜びそうな物……ゲコ太?
ということで、ゲコ太が売っているお店に向かった。
だが、向かっている途中のあるお店で湊は足を止める。
アクセサリーショップで、様々な宝石類から宝石をはめたネックレスやイヤリング、ピアスにブレスレットなど以下にも女の子が欲しがりそうな物ばかりが、キラキラと店内に並べられていた。
そんな中から、一つ湊は手にして眺めた。
銀板にオレンジと赤色の宝石がはめられ、無料で名前を掘ってくれるというサービス付きのネックレス。
銀色のチェーンで繋がっており、よく見ると銀板だけでなく小さい羽のチャームまで付いていた。
──これに美琴の名前を入れてもらって、ゲコ太と渡そう。
「すみません、これを買いたいんですけど……」
すぐさま会計し、誕生日プレゼント用にラッピングしてもらう。
値段は宝石があるからか、そこそこするが普段あまりお金を使わず学園都市で能力研究に協力しているため11歳が持っては良くないほどの大金が財布に入っているため、問題なかった。
ラッピングされたネックレスを受け取り、ゲコ太が売っているお店に向かう。
「よし、これでOK。」
ゲコ太のぬいぐるみと名前入りネックレス。
それが湊からの今年の美琴への誕生日プレゼントだった。
湊は帰宅後、美琴にバレないように玄関に入り廊下を通り階段を登って自室に急ぐ。
無事に自室
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