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ロケットランチャーを目の前に突き付けられ、後退して爆破領域から離れるソースケ。カナメもテッサと入れ替わりながらも、どうにかメリダ基地内を逃げ回った。
「女一人殺すのに、ロケットランチャーとか、あんたやっぱりおかしいわっ」
「サガラさん、サクっと殺っちゃいましょう、ウフフフフフフ」
恋敵はサクっと殺害する方針のテッサ、ナミのSATSUGAIを指示して、ミラにも刺客かトマホークミサイルを送っているかもしれない。
「待てテロリストめっ!」
すでに戦闘モードオン、猛禽類の表情で獲物を追って追い詰めるソースケ。恋愛だとか任務の前には関係ないし、その女がどうしようもないテロリストで、人類の滅亡を目指しているなど許されない行為で、射殺以外の処置は有り得なかった。
「ちょっと待ちなさいよっ、話し合いましょう」
「テロリストとの対話は必要ないっ、全員射殺がセオリーだ」
「ぎゃあああっ!」
パイプは外したが。細かい配線とかは引きちぎって逃げ回るカナメだった。
ヒロインをロケットランチャー構えて殺すために追いかける主人公。
まあ相手はオムニスフィアに接続しすぎて、テロリストどころか人類の敵になってしまって、人類滅亡を願って実行しようとしているウィスパードで、予測や予知能力で9ミリ弾ぐらいなら避けてしまう女なので仕方がない。
「人類の敵めっ、大人しく射殺されろっ!」
「ぎゃあああっ!」
カナメを守るとか、連れ去られる前の良い雰囲気とかはどこに行ったのか? 獲物を狩る狩猟動物の目で追い回すソースケ。
もちろんそうしなければ、この腐った装置を使ってカナメは地球を滅ぼす。
獰猛な海の生き物から進化したのが間違いだと言い出して、レナードもカリーニンも賛同して、昆虫だけ生き残らせてやり直すつもりらしい。
「サガラさん、片手の操作を奪いました。今です」
カナメを少しだけ乗っ取ったテッサが、左手でパイプを持って肘を掛けて全力で掴んで本体を引き留めた。
「離しなさいよっ、このツルペタの鈍臭子がっ」
右手で自分の左手の小指を起こしてパイプから引きはがそうとしているカナメ。
「キーー、誰が鈍臭子ですかっ」
二人とも乱闘で熱くなりすぎて加減を見失い、結構混ざっちゃっていた。
「大佐殿?」
ソースケは獲物を目の前にして舌なめずりして、祈りの時間まで与えてやるような習性は持ち合わせていなかったが、そのままカナメを射殺するのは躊躇した。
「このままチドリを射殺すると、大佐殿もダメージを負われるのでは?」
「「あ?」」
左手を支配して、結構言葉を喋る時間まで奪い取れる状態。事前に覚悟はしていたが、ウィスパード同士混ざり合って、紅茶とミルクの関係になっていた。
「このクソッタレのメスブタが、人の体にまで入り込みやがって〜〜!」
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