ガンダムW
1683話
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名乗ってもおかしくはないのですが……何故、エンデュミオンなんでしょう?」
……まぁ、この世界では月で大規模な戦いは起こってないからな。
いや、過去に……それこそまだOZがスペシャルズだった時には月で何だか大規模な戦いがあったって話はあるけど、その戦いからもう随分と経っている筈だ。
そんな中で、急にエンデュミオンの鷹と名乗るパイロットが現れるのは、色々と疑問なのだろう。
「さて、その辺の事情は俺にも分からないな。ただ、俺が聞いた話だとそのエンデュミオンの鷹という名前の他にも自分の本名を名乗ってたんだろう? なら、連合軍の力を使えば、その本名……ムウ・ラ・フラガの正体を突き止める事も出来るんじゃないか?」
「それが……残念ながら。勿論同姓同名の人物は何人かいましたが」
いたのか。
いやまぁ、別にムウ・ラ・フラガという名前はSEED世界にしかいないって訳じゃないんだし、その辺りを考えればおかしな話でもないのだろう。
「ですが、全員所在は既に把握済みですし、そもそもMSの操縦を出来るとは思えません」
「そう見せ掛けてるだけって可能性は? ムウってのは仮面で顔を隠してるんだろ? つまり、自分の正体を知られたくない訳だ。なら、自分がそういう技術を持っていると知られないようにするのは当然じゃないか? ……まぁ、それを言うのなら、名前を名乗っておきながら顔を隠すというのが不思議だが」
ムウ・ラ・フラガで仮面……ああ、しまった。ならいっそのことネオ・ロアノークとでも名乗っておけばよかったか?
けどな。そうすると異名とかは……エンデュミオンの鷹、ネオ・ロアノーク。
うん、それはそれでありだな。
実際同一人物なんだから、間違ってる訳でもないだろうし。
「そうなんですよ。ですので、ムウ・ラ・フラガというのは恐らく偽名か何かだと連合軍の方でも判断しています。……それで、アクセル代表やシャドウミラーの情報網に何か新しい情報がないのか教えて貰いたいと思ってきたのですが……」
「残念ながら、俺の方にもこれといって詳しい情報は入ってないな。……ただ、名前じゃないが、本人はトレーズ派と名乗っている訳じゃないという話は聞いている」
「は? ですが、こちらに入っている情報によると、トレーズ派と財団派の戦いに参入しては財団派のMDを破壊していると、そう聞いているのですが」
「それは間違っていない。ただ、あくまでも第三者的な立場という事らしい。実際、トレーズ派が自分達に協力しないかと誘っても、それに乗ることは一切ないらしいし」
「……では、ムウという人物は何を考えているのでしょう」
心の底から理解出来ないといった様子で呟くサリィだったが、まさか単純にトレーズ派をより長く活動させて、OZの内乱を出来るだけ長引かせる為…
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