Vivid 01 「高町ヴィヴィオ」
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らパパ達の関係というか言動って今と変わらなさそうだし。
なのはママは何というかパパを目の前にすると素直じゃなくなるし、フェイトママは恥ずかしがって言いたいことが言えない。
私から見て雰囲気は悪くないわけだからママ達が1歩踏み出せば少しずつ関係は変わる気がする。パパだってママ達のこと嫌ってるわけじゃないだろうから。というか、私から見ればママ達ってパパの中では好きな人に見えるし。
「ヴィヴィオ、さっきから何考えてるの?」
「なのはママにはひみつ」
「えー、私はヴィヴィオのママなんだよ。教えてくれてもいいと思うんだけどなぁ」
何でそんなに子供っぽく訴えてくるのかな。確かに可愛いし、見ていてもイラついたりもしないけど……私じゃなくてパパにすればいいのに。そしたら私があれこれ考える必要もないわけだから。
「ひみつったらひみつなの」
「ヴィヴィオの意地悪……」
「もう、それくらいでいじけないでよ」
ママはまだまだ若いけど大人なんだから。
……そんな目をしても教えてあげません。だって言ったらまたママ怒るというか、誤魔化して話を終わらせようとするだろうし。
やれやれ……ヘタレなママを持つ大変だなぁ。
お仕事してるときはカッコよく言いたいことズバッと言っちゃうのに。世間では《不屈のエースオブエース》だとか言われてるけど、私生活じゃその影がまるでないというか……。
「はぁ……」
「ため息!? ごめん、ごめんヴィヴィオ。もういじけたりしないから機嫌直して! ね?」
あのねなのはママ……私はそこにため息を吐いてるんじゃないんだ。
というか、何だか考えるの馬鹿らしくなってきたなぁ。私があれこれ考えても今すぐどうにかなる問題じゃないし。正直に言って荒療治というかパパをママのところにけしかけた方が早い気がする。
そんなことを考えている間にも時間は過ぎていくわけで……気が付けばご飯を食べ終わって学校に向かう準備が終わった私は、なのはママと一緒に外に出る。
「ヴィヴィオ、今日は始業式だけでしょ?」
「うん、そうだよ」
立ち話をするわけにもいかないので私達は歩き始める。
「帰りにちょっと寄り道するかもしれないけど」
「そっか。今日はママもちょっと早く帰って来られるから晩御飯は進級のお祝いモードにしよっか?」
「わー! いいね!」
ママに対して子供っぽいと言っていたのにここで騒ぐなんてって思うかもしれないけど、私はママと違ってまだ10歳。お祝いってなれば喜ぶのは当然というか、むしろ義務だと思う。お祝いってなればケーキとかも出るかもしれないし……
――あ、そうだ!
今日はお祝いをしてもおかしくない日なわけだからパパを呼んでもおかしくない。お仕事の都合が悪かったら無理だけど、パパ
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