Vivid 01 「高町ヴィヴィオ」
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いの子供を持つママと比べると若いんだろうけど、成人しているわけだから大人は大人。そう考えると思うところもあったりする。でも
「……はむ」
「どう?」
「……うん、美味しい」
「良かった〜」
やっぱり私からすれば、料理が得意で明るい良いお母さんだ。
まあ今でこそ料理上手だけど、出会った頃は今と比べると格段に下手というか……今まで仕事ばかりしてきたのかなって思うくらいの腕前だった。
「うんうん……これならいつパパと結婚しても夫婦円満にやっていけるね」
「な……きゅ、急に何言ってるの!?」
顔を真っ赤にして取り乱すなのはママは子供の私から見ても可愛いと思う。
ちなみにパパというのはなのはママの好きな人のこと。まだ結婚してないから正式なパパじゃないんだけど、私は出会った頃からその人のことをパパと呼んできたので今も変わらずそう呼んでいる。
ただ……パパと顔を合わせたときにパパって呼ぶと毎度のように注意されてデコピンなどをされる。
一度パパだと認めるような発言をしたのに態度を変えるのはいかがなものかと腹を立てたりもするが、私も少しは大人になった。ママが公務員だということを考えると、良からぬ噂を立てないようにするパパの考えも理解している。
「べ、別にショウくんとはそんなんじゃないし……結婚どころか付き合ってもないわけで」
「あのねなのはママ、子供の私が言うのもどうかと思うけど……もう少し素直になったほうが良いと思うよ。そんなんじゃいつまで経ってもパパとの関係は変わらないんだから」
出会った頃はそういうことはよく分かってなかったけど、さすがに10歳にもなれば多少なりとも恋愛に興味は出てくるし、どういうものなのか理解もする。
私の記憶に間違いがなければ、少なくともなのはママは4年前からパパのことが好きだ。
そこに至るまでに10年ほどの交流もあったわけで、なのはママにとってパパは初恋の人でもあるのだろう。にも関わらず告白は出来ていないし、私がいないと一緒にお出かけすることも滅多にない。お仕事はエリートと呼べるくらいに出来る人だけど、恋愛に関してはダメダメだ。
あとここまで読んでる人は分かってると思うけど、パパの名前は夜月翔。なのはママの言うショウくんというのは私のパパのことを指している。
「た、確かに……もっと仲良くなりたいとは思うけど。でも……恥ずかしいというか、ショウくんも忙しいだろうし」
「はぁ……なのはママってパパのことになるとヘタレだよね」
まあヘタレなのはなのはママだけじゃないけど。
私にはなのはママの他にもうひとりママと呼べる人が居る。名前はフェイト・T・ハラオウンさん。長くて綺麗な金髪の美人さんで、なのはママと同じ公務員。なのはママと比べると口数が少ないというか内
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