外伝〜メンフィル帝国のリベール王国への依頼〜
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戦に巻き込まれる事になる可能性があるからだ。リベールとしても、エレボニアの内戦に巻き込まれて、メンフィルのように貴族連合軍――――エレボニアと戦争する事態に陥る事は絶対に阻止すべき事態だと思われるが?」
「それは…………」
「…………まさか和解調印の場をこのグランセル城に指定したのは、私達が箝口令を敷きやすくする為ですか?」
リウイの説明を聞いたクローディア姫は不安そうな表情になり、ある事に気づいたアリシア女王は静かな表情でリウイに問いかけた。
「ああ。それとこれは”依頼”ではなく”提案”なのだが……そちらがよければ和解調印の日まで捕縛したアルフィン皇女をリベールに預けても構わない。」
「ええっ!?ど、どうしてそのような提案を……」
リウイの提案を聞いたクローディア姫は驚いた後信じられない表情でリウイを見つめた。
「単純な話だ。メンフィル帝国の捕虜としてメンフィルの下にいるアルフィン皇女が和解調印の場に参加し、メンフィルが要求する和解条約に調印すればメンフィルが調印の日までにアルフィン皇女に危害を加えたり、脅迫して調印させたと邪推するエレボニアを含めた勢力が現れる事を防ぐ為だ。それにその方が調印式までの公平性が保たれ、メンフィルの捕虜となったアルフィン皇女の身を心配しているリベールとしても安心できる話と思われるが?」
「あ…………」
「………わかりました。アルフィン皇女の”保護”もさせて頂きますが………いつ頃アルフィン皇女の身柄をリベールに預けて頂けるのでしょうか?」
自身の疑問に対するリウイの答えを聞いたクローディア姫が呆けている中アリシア女王はリウイの提案も受ける事を決めた。
「そちらさえよければ、今夜中の移送も可能だ。」
「ちなみにアルフィン皇女の移送方法は私の転移魔術によるものですから、グランセル城内に加えて女王宮にも直接移送する事も可能ですからアルフィン皇女がリベールに預けられた事を知る方達の数を絞る事も可能です。」
「……でしたらお言葉に甘えてアルフィン皇女の移送場所や時間も指定させて頂きます―――――」
その後リウイ達とアリシア女王達はいくつかの事を取り決めた後リウイはペテレーネの転移魔術によってリベールから去った。
同日、21:00―――
〜空中庭園〜
約2時間後アリシア女王達はリウイ達が連れてくるアルフィン皇女を迎える為にユリア准佐と王国軍のトップにして、”百日戦役”時劣勢であったリベール軍を立て直してエレボニア軍を撃退したリベールの英雄、”剣聖”カシウス・ブライト准将と共にリウイ達が転移魔術で現れる場所――――アリシア女王とクローディア姫が住む女王宮へと通じるグランセル城内の空中庭園で待機していると
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