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ULTRASEVEN AX 〜太正櫻と赤き血潮の戦士〜
3-4 出撃!花の華撃団
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てるかどうかはわかりません。ですが、その女性をここに置いておくことはできません。
いいから行ってください!」
ルイスは強く甘いマスクからは想像のつきづらいほど大きな声で言い放った。折れる気配がなく、そして今はいちいち説得に応じている暇がない。なら言われた通り一度引き上げるのがいいだろう。ジンもできれば女性のことをルイスに託しこの場に残って、刹那と戦うことを選びたかったが、ルイスに万が一のことが起こる前に、女性をどこかに預けた後で変身すれば…
「逃がすと思ってるのか?めでたい奴らよ」
刹那が指を鳴らすと、ジンさえも逃がすまいと、周囲に脇侍たちが結集した。
「さぁて、このまま大人しく切り刻まれてよ。せっかくだし、最後に一つ好きな方を選ばせてやるよ。僕自身に切り裂かれるか、それとも脇侍に細切れにされるか…」
「く……」
逃がす気さえも見せないとは。よほど自分たちをなぶり殺しにして楽しみたがっているようだ。あいつの目がそう語っている。ジンは刹那を見て確信した。
ルイスは、どうすれば被害にあった女性とジンを逃がすことができるのか必死に模索した。だが自分の霊力では、脇侍を倒すことはできない。すでに認知していたこととはいえ、自分の無力さを常々呪わされる。
ふと、そのとき、上野公園の地面が妙に揺れ始めた。
「なんだ?」
刹那も違和感を覚えたのか、辺りを見渡し始める。
すると、上野公園近くの水路から、大きな影が飛び出してきた。
それは、大型の列車だった。レールに乗らず、水中から打ち上げられたかのごとく姿を現した
帝国華撃団の光武移動用車両『轟雷号』だ。
さらにその車両の横から、四つの光武が飛び出し、ジンとルイスたちの周囲の脇侍の前に降り立つと、瞬時にその脇侍たちを切り裂き、撃ち抜いて撃破してしまった。
「何者だ!?」
刹那が顔を歪めて、邪魔をしてきた四つの機体に怒鳴る。
それにこたえるかのように、機体から四人の若い声が轟いてきた。

「帝国華撃団・花組、参上!」

「花組…!」
ついに花組が派遣されてきたのだ。ルイスがほっと一息ついた。
今度は新たに、真っ白な機体が追加されている。その光武には、大神が搭乗していた。
「ジンさん、お怪我はありませんか!?」
「さくら、僕なら大丈夫だ。助けに来てくれてありがとう」
桜色の光武からさくらの声が聞こえてきた。彼女に続いて、白い期待から大神の声が聞こえてきた。
「ジン、ここにいては危険だ。すぐに下がってくれ」
脇侍たちは、さっきの花組の登場と共に撃破された。今なら逃げることができる。
「ルイスさん、今のうちにひきましょう。この人も安全な場所に運ばないと」
「ええ」
ルイスや救出した女性と共に、ジンは安全な場所へといったん引き揚げた。
「帝都の平和を乱す者は、俺たちが許さな
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