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ULTRASEVEN AX 〜太正櫻と赤き血潮の戦士〜
3-4 出撃!花の華撃団
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の自分の任務は弱い人間共をただいじめるだけ、というわけではない。これから自分たち黒之巣会の敵となる『帝国華撃団』なる組織と、彼らに組している謎の赤い巨人の力量を測ることだ。
さらにもう一人、彼はちょうど目に入った、逃げ遅れた女性に向けて跳躍し、彼女の眼前に立つ。
「ひ…」
「くくく、いいねぇ、その恐怖に満ちた絶望の表情…僕はその顔が好きなんだ。ねぇ、もっと見せてよ?その綺麗な顔をズタズタにしてあげるからさぁ!」
邪悪さに満ちた歓喜の笑みを露にし、刹那は右手を振り上げる。その手から延びる爪は血のように紅く染められ、剣のような鋭さがあった。非情にもそれを振り下ろした刹那。女性は目を伏せて、自分に迫る死に恐怖するしかなかった。
だが、その時だった。どこからか飛んできたチャクラムが、刹那の方を狙って飛んできた。刹那は反応が遅れて避けることができない。チャクラムは刹那の爪に直撃し、弾き返される。
「ぐ、誰だ!?」
せっかくの至福の時の邪魔をされ、刹那は顔を歪める。チャクラムは円を描くように、駆けつけてきたルイスの手に戻った。
「大丈夫ですか!?」
さらにもう一人、ジンが女性のもとに駆けつける。酷く怯えている様子だが、かろうじて怪我だけは負わされていなかったようだ。
「君は、ここで何をしているんだ…!?」
ジンは顔を上げて、刹那を睨み付ける。
「見ればわかるだろ?この公園をめちゃくちゃにしに来ただけさ」
まるで意味が分からない。ただ壊すためだけにこんな騒ぎを、この少年は起こしたというのか。
「どうしてそんなことを!」
「理由でも聞きたいの?それで僕に『こんなことしちゃいけません』って、年長者面でもして説教でもするわけ?」
刹那は逆にジンに対して、何を言っているんだとでも言っているように言い返してきた。
「人をむやみやたらに傷つけて心が痛まないのか!?」
人を傷つけは人は人を憎み、争い、さらに互いに傷つけあう。その愚かさはたとえ記憶を失った今でも、はっきりとジンは認識していた。故にこの少年が、あからさまに好き好んで人を傷つけ襲っていることが理解できなかった。いや、したくもなかった。
「いるよねぇ…そういう…」
さらに言ってきたジンを刹那はうっとおしく感じ、眉間にしわを寄せながら心底不快感を抱く。
「自分が正しいって遠回しにほざくウザったいだけの奴ってさぁ!!」
爪を鋭くとがらせながら、今度はジンに標的を変えてそれを振り上げた。だがその瞬間、刹那の足元にチャクラムが投げつけられ、刹那は舌打ちしながらとっさに避ける。
「ジンさん、ここは私に任せて、行ってください」
ルイスが手元に戻ったチャクラムをつかみ、刹那と対峙したまま背後のジンに言った。
「ルイスさん、でもそいつは…!」
「ええ、脇侍を召喚するほどの強大な妖力、私でも勝
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