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ULTRASEVEN AX 〜太正櫻と赤き血潮の戦士〜
3-4 出撃!花の華撃団
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大神。
米田の名前を口にしていたが…。ふと、米田の名前を聞いて大神は、さっき自分に殺気立っているような視線を向けてきたジンの顔を思い出す。
「みんな、少し…聞いていいかい?」
皆が大神のその一言につられ、彼に注目する。
「ジンから聞いた。米田支配人は、かつて降魔戦争で最前線に立っておられたと。
なのになぜ、生粋の軍人だった米田中将が、ここで支配人をやっているんだ?あの人ほどの軍人なら、たとえ退役したとしても…ここで劇場の支配人として留まるなんて、呑気すぎると思うはずだ。いつどこから襲ってくるかわからない以上、降魔の脅威だってこの帝劇にとっても無関係じゃない。なのになぜだ?」
「それは……」
その問いに、さくらたちは口ごもる。米田からの口止めが解かれていない以上、離すことはできない。しかし大神は、彼女たちが何かを隠していることを確信した。
「答えてくれ。君たちは何を知っている?俺に何を隠しているんだ?」
その時だった。
帝劇の館内に、激しい警報が鳴り響いた。
「こ、この警報は…!?」
突如帝劇内を響き渡る警報に驚いた大神は周囲をきょろきょろと見渡す。火事でも発生したのだろうか。さくらとアイリスは大神に問われた途端に言いづらそうにする。実はこの警報は、帝都に魔の手が忍び寄ったこと、それに対処すべく帝国華撃団召集命令が下されたということだ。だがまだ、米田から明確に秘密解禁の命令が下されたわけじゃないから、二人は返答に困らされた。
一方で、警報を聞いた途端にすみれとマリアの二人が真っ先に二階の方へ駆け上がっていく。
「ふ、二人ともどこへ!?」
驚く大神だが、二人は見向きもせずに二階へ姿を消していく。すると、さくらとアイリスも目つきを変えて大神の服をつかんできた。
「さくら、お兄ちゃんを連れて行っちゃおうよ!」
「そうね、すみません大神さん!ちょっと強引ですが、着いて来てください!」
「え!?ちょ…うわ!!」
待ってくれ!と叫ぶ間も与えられず、大神は強引に二人に引っ張られていく。マリアとすみれの二人が駆け上った二階の、花組の面々が使っている私室の廊下の奥。そこへたどり着くと、奥の壁が上り、8つのダストシュートが着いた隠し部屋が露わになる。
「こんなところに隠し部屋が!?」
「ほら、大神さん!驚いてる場合じゃありません!」
「早く早く!」
「うわああああああああああ!?」
驚く大神をそっちのけに、さくらとアイリスは大神の目の前のダストシュートのふたを開き、そこへ大神を無理やり放り投げて行った。大神が落ちたのを確認すると、さくらとアイリスもそれぞれ別のダストシュートへと飛び込んでいった。
「そうですか、ジンさんは花見の下見のためにこちらへ来られたのですね」
「はい。新しい隊長が赴任したので、その祝いを
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