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亡命編 銀河英雄伝説〜新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)
第三十三話 イゼルローンにて(その3)
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れない。
「何故自分でやらない」
俺の問いかけにヴァレンシュタインは微かに苦笑を浮かべた。そして血塗れの両手を俺に差し出した。
「この通りです、血で汚したくない」
傍によって胸ポケットを探った。出てきたのは認識票、そしてロケットペンダント……。
「これは、キルヒアイスの」
声が掠れた。
認識票はキルヒアイスの認識票だった。ペンダントを見た、ヴァレンシュタインの声が聞こえた。
「そのペンダントにはキルヒアイス大尉の遺髪が入っています。受け取ってください」
「何故、卿が……」
「貴方に渡すことは無いだろうと思っていました。ですが最後に願いがかなった。もう思い残すことは無い……」
ヴァレンシュタインは俺の前で柔らかく微笑んでいた。俺にこの男を殺せるのだろうか……。
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